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B’zの新曲「FMP」はアサヒスーパードライのTVCMソングとなっています。
この記事では「B’z」の「FMP」の歌詞の意味についての考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!
気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!
B’z FMP 歌詞
がっかりさして
忘れられて迷子になる
でもさ自分の相場が
上がろうが下がろうが
好きでやるなら
マイナスはない
なにもかもが眩いトレジャー
I Follow My Passion
どんな言葉よりそれしかないんよ
Why? 空想でいいんじゃん
青臭い思いパンパンに膨らます
変に見えても
それが自分の印なんです
昨日を後悔はしない
ただ学ぶだけ
あっちこっちみんな
戦ってるぜ
笑いながら障壁(かべ)を登ろう
I Follow My Passion
誰かを追うよりそれしかないんよ
Why? 妄想でいいんじゃん
苦悩するのも悶絶するのも自由
I Follow My Passion
答えはとうの昔に出てるんよ
Why? 迷走でいいんじゃん
右往左往してどっかに辿り着こう
B’z FMP 歌詞考察と豆知識
それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!
「迷子」としての主体性
歌詞の注目フレーズは「忘れられて迷子になる」です。
ここには他者からの評価や世間の指標から外れてしまう感覚が詰まっています。
「がっかりさして」と続く導入は、期待と現実のギャップをそのまま受け止める態度を示します。
一方でサビの「I Follow My Passion」とつながるのは、外部の評価に翻弄されても自分の情熱を追うという宣言です。
この対比が曲全体の軸になっています。

日本語の「迷子」という語の語源は迷って子供や動物が行き場をなくす様子を指したことに由来します。
江戸時代の古語では「迷ひ子(まよいご)」と書かれ、単なる方向喪失だけでなく、社会的役割や居場所を見失う意味でも使われました。
歌詞の「迷子」は単なる方向感覚の喪失ではなく、現代の「自己の市場価値」に対する不安も含んでいると考えられます。
ここでの「迷子」はポジティブな再出発の種だと読み替えると歌のメッセージが生きます。
「忘れられる」経験は自己を再評価する触媒になるからです。
「負け」から宝を掘る視点
注目フレーズは「好きでやるならマイナスはない」と「眩いトレジャー」です。
ここでは損得勘定を超えた価値観の転換が提示されます。
資本主義の尺度で測れない経験や痛みが、後から振り返れば「宝」になるという逆説です。

英語の「treasure」は「宝物」を意味しますが、古フランス語のtrésorは「貯蔵された価値」を指しました。
経済学で言うところの「サンクコスト(埋没費用)」とは逆に、好きだから続けた時間は後の価値創造に直結するという考え方があります。
歌詞はこの逆説を短く鮮やかに表現しています。
「眩いトレジャー」という表現は、失敗や周囲の無理解が後に自己の資産となることを示す強いメタファーです。
タイトルの「迷走=発見」もここで回収されます。
迷走は埋没費用ではなく、未来の宝探しの前段階だったのです。
「妄想」「迷走」「答え」の三段階
注目フレーズは「Why? 空想でいいんじゃん」と「答えはとうの昔に出てるんよ」です。
曲は問いかけと肯定を同時に行います。
空想や妄想を否定せず容認することで、試行錯誤そのものの価値を肯定しています。
そして「答えはとうの昔に出てるんよ」というフレーズは、実は答えは常に自分の中にあったという自己回帰を示します。

日本語で「妄想」や「空想」はしばしば否定的に扱われますが、文学史を見ると多くの創造は「妄想」から始まっています。
江戸期の読本や明治以降の小説にも「空想」が創作の原動力として肯定的に描かれる例がありました。
心理学では「自由連想」や「空想的思考」が創造性を高めることが確認されています。
ここでの「答えはとうの昔に出てるんよ」は、試行錯誤の末に気づく「自分の声」を指しています。
迷走しているうちに見落としていたシンプルな真実に戻ってくるという構造です。
B’z 曲タイトル「FMP」の読み解き
FMPは歌中の繰り返しフレーズ「I Follow My Passion」の頭文字と解釈できます。
その解釈を前提にするとタイトル自体が歌の宣言であり、テーマの圧縮表現です。
さらに別解としてFMPを「Follow, Misstep, Prize(追う・つまずく・得る)」の略と仮定すると歌詞の流れと見事に合致します。
どちらの読みでも「迷走が価値へと変わるプロセス」が示されます。


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