歌詞考察|Mori &中島健人「Gold Unbalance」完璧じゃない価値

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Mori Calliope 中島健人の新曲「Gold Unbalance feat. 中島健人」は「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ2025」の番組テーマ・ソングとなっています。

この記事では「Mori Calliope 中島健人」の「Gold Unbalance feat. 中島健人」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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不確かな物語に
勝ち取るはアイデンティティー
あれやこれと
手を替え品を替え
ドキりと胸を刺す激情

感情はノンフィクションで
喜怒哀楽
一心同体
一切合切の衝動
失敗も成功も味わえ
我らゴールデンバディ

意味なんてないような世界で
偶然を重ねた光
脈打つ鼓動
誰にもなれない
言葉を紡いでよ
舐めんじゃねーよ
小さな勇気ひとつありゃ十分
強気に高みへと
圧倒 絶頂
2人ならやれるさ

Back-to-back, no matter what
背負ったもん武器に変わるSpot
段違い 遠くまで飛ばすShout
誰も邪魔できねぇこのRout

1等2等3通りって
はなからLoser
うざいくらい貪欲に
ハート地獄からかっぱらっちまえ

Loop輪廻じゃない
Routeは無限に
ありふれた道じゃない
荊の道を好む玄人

盛大にもう
笑えばいいさ

才能煩悩のグラデーション
どうせならぐちゃぐちゃにしてよ
始めたのならやり切る覚悟を
敗者と勝者のDuet
劣等感
弾き出された不条理の屑
振り払え貪欲に
志は消えない
2人ならやれるさ

生きるってなんだ
サボった者勝ちか
そんなもの
握りつぶせ
上辺じゃいられない
エンタメライダー
人生賭け 駆け抜け
絶望も栄光も
Lemme see you fight back

どうなったって何も変わらないんだって
ミームされた現実に囚われて
This life where we’re stuck taking chances
飽き飽きしてんでしょ??

We’re living in a world with no direction
Reach out with our light ‘till we make a connection
Tearing the walls apart
Facing it all, side by side
Once again, it’s us against the world

舐めんじゃねーよ
本能をヒリつかせて
本物見せつけろ
圧倒 絶頂
アンバランスを踊れ

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

不確かな物語と“アイデンティティー”に隠された意味

歌詞冒頭の「不確かな物語に 勝ち取るはアイデンティティー」。
このフレーズは、人生が予定調和ではなく「不確か」だからこそ、自分らしさを“勝ち取る”という能動的姿勢が必要だと語っています。
さらに「手を替え品を替え」という言葉が示すように、人は試行錯誤を繰り返しながら自分を更新していきます。
その過程で胸を刺す「ドキりとした激情」が、主人公を次のステージへ押し出していくのです。

豆知識専門家
豆知識専門家

「アイデンティティー」は心理学者エリクソンの概念で、「自分は何者であるか」という一貫した自己像のこと。
実は語源はラテン語の“idem”(同一)で、「ぶれない核」を意味します。
しかし歌詞では「不確かな物語」と対になる形で使われています。
これは、ぶれない自分とは“見つけるもの”ではなく、“揺れながら作るもの”という逆説的なメッセージになっています。

Gold Unbalance のタイトルが示す“黄金比の崩壊”

サビで繰り返される「舐めんじゃねーよ」「小さな勇気ひとつありゃ十分」。
これは世界が無意味に見える瞬間でも、偶然の光を拾い上げて前に進む姿勢を描いています。
ここで注目したいのがタイトルの「Gold Unbalance」。
“Gold”は価値、光、卓越性の象徴で、古代から王権や神性の色とされてきました。
しかしそこに“Unbalance=アンバランス”が付くことで、「完璧じゃないことこそ価値」という逆説が生まれています。

豆知識専門家
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黄金比(1:1.618…)は美術・建築において「最も調和の取れた比率」とされ、人は本能的にこの比率を美しいと感じます。
しかし現代アートでは、あえて黄金比からズラした構図=“アンバランス”が新しい価値を生むとされています。
歌詞の「圧倒 絶頂 アンバランスを踊れ」は、まさに“黄金比の崩壊”を肯定し、自分だけの比率で生きろという宣言です。

RouteとRoutのダブルミーニングが示す“突破の道”

ラップパートの
「誰も邪魔できねぇこのRout」
「Routeは無限に」
ここには英語の同音異義語を使った巧妙な仕掛けがあります。
“Route”は道、“Rout”は突破、敵を圧倒して打ち破ること。
つまり「道を進みながら、同時に壁を突破する」という二重の意味が込められています。
そのうえで「荊の道を好む玄人」とあるように、あえて困難な道を選ぶ姿勢がセルフブランディングとして描かれています。

豆知識専門家
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日本語の「玄人(くろうと)」は、もともと仏教語の“玄妙”から来ており、「奥深さの境地」を指す言葉でした。
つまり玄人とは“技術の高さ”以上に“精神的に達した人”を意味します。
歌詞における玄人とは、困難や不条理を力に変える精神性の象徴であり、まさにタイトル「Unbalance」を扱いこなせる人物像と重なります。

この歌詞が一貫して語るのは、「不完全で、不均衡で、不確かなものを恐れるな」というメッセージです。
アイデンティティとは揺れながら勝ち取るもの。
そしてゴールデンバディ=互いのアンバランスを補完し合う存在。
完璧を求める世界の中で、アンバランスを武器に変えることこそ、人生の黄金比だと歌っています。
タイトル「Gold Unbalance」は、まさにその哲学の象徴として機能しています。

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