歌詞考察|山下達郎「オノマトペISLAND」言葉遊びとモラトリアムの意味

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山下達郎の新曲「オノマトペISLAND(アイランド)」は9月4日配信がスタートしたNetflixシリーズ「ポケモンコンシェルジュ」の新エピソードの主題歌として、書き下ろした楽曲となっています。

この記事では「山下達郎」の「オノマトペISLAND(アイランド)」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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ずっと君を捜していた
やっと見つけた この島で
こんなにきれいな夕焼けを
一緒に見られるなんて

ひとりの時
さみしい時
君のこと想ってた
僕だけに教えてよ
秘密のオノマトペ 聴かせておくれ もっと

ここは HEALING ISLAND
ぴかぴかの ISLAND
ふわふわな愛であふれてる
ちょっとはにかんだ
内気な君に
ほっぺたをくっつけて
ハグしよう
手をつなごう

Tururu, Tururu…
Tururu, Tururu…

いつも うつむいてばかりの心
ストレートネック
決して不幸せじゃないけど
生きる重さによろめいた

だけどもう過ぎたこと
風と流れて行った
ほほえみのガジェットが
この胸にいっぱい
こぼれて持ちきれない

おいで HEALING ISLAND
わくわくの ISLAND
もふもふの愛にもぐりこみ
こんな入り組んだ
なぞなぞの迷路
解きほぐしてくれる
扉を開け放ち

君と HEALING ISLAND
すべすべの ISLAND
ぎざぎざの愛 それだっていい
大人になんて
なれなくていい
いつまでもみんなで
明るいモラトリアム

オノマトペ ISLAND
ぴかぴかの ISLAND
ふわふわの ISLAND
もふもふの ISLAND
すべすべの ISLAND
ぷにぷにの ISLAND

ほっぺたをくっつけて

ハグしよう
手をつなごう

Tururu, Tururu…
Tururu, Tururu…

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

秘密のオノマトペとは何か?言葉にできない感情の翻訳装置

歌詞に出てくる「秘密のオノマトペ」という表現は、言葉では説明できない感情や空気感を音で伝える日本独自の表現文化を指しています。
たとえば「ふわふわ」「もふもふ」などの擬態語は、日本語ならではの豊かさ。
実際、オノマトペは日本語に1万語以上存在すると言われ、フランス語や英語に比べても圧倒的に多いのです。

豆知識専門家
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日本語のオノマトペは「感覚言語」と呼ばれ、脳科学的にも右脳を刺激しやすいことが知られています。
つまり、この歌の中で「秘密のオノマトペ」を共有することは、理屈を超えた感情の共鳴を示しているのです。

HEALING ISLANDの「ぴかぴか」と「ふわふわ」が描くユートピア

「ここは HEALING ISLAND ぴかぴかの ISLAND ふわふわな愛であふれてる」という部分は、まるで子どもの感覚そのままに世界を表現しています。
「ぴかぴか」は光を反射する明るさ、「ふわふわ」は軽やかで安心できる感触を意味します。
これらはすべて、聴き手の五感を刺激し、心にやさしいユートピアをイメージさせます。

豆知識専門家
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「ぴかぴか」「ふわふわ」といった幼児語的オノマトペは、実は日本の教育心理学でも重要な役割を果たしています。
子どもが安心感を得るために使う「擬態語」は、大人にとってもヒーリング効果を持つと研究されています。
歌詞の「HEALING ISLAND」はまさにその心理的な安らぎの象徴なのです。

モラトリアムとしてのオノマトペISLAND

「大人になんて なれなくていい いつまでもみんなで 明るいモラトリアム」というフレーズは、この歌の核心部分です。
「モラトリアム」とは、心理学者エリクソンが提唱した概念で、大人としての責任を保留した「猶予期間」を指します。
つまりこの島は、社会的な重圧から解放され、子どものようにオノマトペで世界を楽しめる精神的な楽園なのです。

豆知識専門家
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「モラトリアム」という言葉はもともとラテン語の「moratorius(遅延させる)」に由来します。
歌詞で「オノマトペISLAND」が描く世界は、まさに大人になることを少し遅らせ、心を遊ばせるための場として機能しているのです。

『オノマトペISLAND』は、子どもっぽさや擬態語のユーモラスな響きの裏に、「言葉では表現しきれない感情の共有」「五感で感じるユートピア」「大人になることを猶予するモラトリアム」という深いテーマを持っています。
オノマトペは単なる音遊びではなく、心をつなぐ共感の言語として、この曲を特別なものにしています。

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