歌詞考察|ぼっちぼろまる「桜風」くだらぬ話と春風に隠された友情と人生の真理

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ぼっちぼろまるの新曲「桜風」はTVアニメ『3年Z組銀八先生』オープニングテーマとなっています。

この記事では「ぼっちぼろまる」の「桜風」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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くだらぬ話 永遠に続け
桜風が吹くまで

晴天 ニヤついて
ケンケンパーで歩いて
電柱衝突間一発で神回避
飛び出す車と猫ちゃんを飛び越えて
お洒落ポーズのまんまで
落とし穴へDive!

ラララ ラララ ラララ ラララ
聴こえてくる
みんな楽しそうな歌声が
ラララ ラララ ラララ ラララ
一緒に行こうぜ!
空に爆笑が竜巻く春へ

だから
くだらぬ話 永遠に続け
踊れ! 騒げ! 笑え!
二度とない今日を
恥ずかしげもなく
大人になろう (なりたい)
桜風が吹くから

笑え! 笑え! 笑え!
泥だらけでも
笑え! 笑え! 笑え! 笑え!
いつだって側にいるんだ

曇天 高まって
風船ガム噛んで
大胆不敵に目指せよ桃源郷
その魂で今日も気高くあれ
ずっと側にいるんだ
あいつらが

ほら
つまらぬ雨も 耳を澄ませ
ポツポツポツとリズムになって
風と一緒に 踊ればいい
いつの間にか ハレルヤ

爆笑が竜巻く春へ
感傷も吹き飛ぶギャグで

せーの! (笑え!)
くだらぬ話 永遠に続け
踊れ! 騒げ! 笑え!
ありふれた今日を
見違えるほど
皺を増やそう (増やそう)
桜風が吹くから

笑え! 笑え! 笑え!
また会う日まで
笑え! 笑え! 笑え! 笑え!
いつだって側にいるんだ

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

“無意味”の中にある特別な時間

「くだらぬ話 永遠に続け」

一見すると何気ない会話の繰り返しのようですが、この“くだらなさ”は友情の象徴であり、青春の「かけがえのなさ」を表現しています。
現代の忙しない日常の中で、「意味のない時間」を共有できる相手は、実はとても貴重です

この無意味な時間の中にこそ、笑い合い、未来の思い出が育っていく。
だからこそ、その時間を「永遠に続け」と歌っているのです。

さらに、サビでは「踊れ! 騒げ! 笑え!」と繰り返されます。
これは一瞬一瞬を全力で楽しみ、「二度とない今日」を焼き付けようというメッセージです。

豆知識専門家
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「くだらぬ」という言葉は、もともと「下らない」=「京都(都)へ下らない」ことを意味していました。
江戸時代、上方(京都・大阪)からの文化・物品は質が高いとされ、反対に江戸ローカルの物や話は「くだらない」と呼ばれるようになります。
つまり「くだらぬ話」とは、本来“都へ届かない地方の話”という意味があったのです。
それをあえて肯定的に使うことで、この歌は「小さな日常」を愛おしく描き出しているのです。

春風と桜の語源に隠された“再会”のニュアンス

タイトルにもなっている「桜風」。
この言葉は実は非常に詩的な造語で、古語や季語の背景を踏まえると、深い意味が見えてきます。

桜は日本の春を象徴する花であり、「人生の節目」「別れと再会」の象徴でもあります。
卒業式・入学式・転勤など、日本人の春の記憶にはいつも桜が吹雪いていますよね。
「桜風」はつまり、桜の花びらを舞い上げる春風のことで、「出会いと別れが同時に吹き抜ける風」とも解釈できます。

歌詞の中では、「桜風が吹くまで」「桜風が吹くから」という形で2回登場します。
前者は“今”を全力で楽しむための「期限」であり、後者は別れの後も再び吹く「約束の風」です。
笑い合う仲間との時間は一瞬で過ぎてしまうけれど、春風が吹けばまた会える。
そんな願いが込められているように感じられます。

豆知識専門家
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「桜」の語源には諸説ありますが、有力なのは「咲く」に複数を表す接尾辞「ら」がついた「咲くら」説です。
つまり「桜」とは、“一斉に咲き誇るもの”という意味。
一人ではなく、みんなで花開く姿を表しています。
また「春風」は万葉集でも「再会・訪れ」を象徴する季語として多く使われています。
「桜風」という造語には、日本の古典的な情緒が自然と込められているのです。

ギャグと感傷が共存する青春の“通過儀礼”

「爆笑が竜巻く春へ」という表現は、とてもユニークで印象的です。
春というと、別れの涙や切なさを連想しがちですが、この歌はその感傷すら「ギャグ」で吹き飛ばしてしまう。
まさに青春の「通過儀礼」を、笑いと勢いで駆け抜ける姿が描かれています。

「曇天」「雨」という一時的な陰りがあっても、「ポツポツポツとリズムになって」やがて「ハレルヤ」となる。
これは人生の困難や別れをも、仲間と共に楽しさへと転換していく力を表しています。

豆知識専門家
豆知識専門家

「竜巻(たつまき)」は漢字の通り「竜が巻く」現象とされ、古来では神や霊の通り道と信じられてきました。
その竜巻に「爆笑」を乗せるというのは、まるで神聖な風に自分たちの笑い声を託し、未来へ送り出しているような詩的構図です。
単なるギャグソングではなく、文化的にも非常に奥行きのある表現です。

『桜風』は、くだらない話を重ねる仲間との時間を春の風に重ね、「別れ」と「再会」を同時に歌い上げる青春賛歌です。
笑いと感傷、日常と非日常、過去と未来が一瞬に交錯する季節=春。
その風に笑い声を乗せ、またいつか会える日を信じる。
そんな普遍的な友情と人生の真理が、この歌の中に息づいています。

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