歌詞考察|PiKi「88888888」に隠された無限ループと出口とは

音楽と豆知識
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PiKi(ぴき)の新曲「88888888(ハチハチ)」は映画『8番出口』のコラボレーションソングとなっています。

ちなみに、PiKiはFRUITS ZIPPER「松本かれん」さんとCUTIE STREET「桜庭遥花」さんによる新ユニットです!

この記事では「PiKi(ぴき)」の「88888888(ハチハチ)」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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この世界メイズ 誰かが見ている
心の中のケージ ここを出るイメージ
固まったフェイス 異変探すレース
夢閉じ込めたケース キミの書いた発明図

夢を見るのはいつ以来?
不意に始まる紙芝居
ここを出るにはどれくらい?
ここを出るにはどれくらい?

ゼロ イチ ニ サン シ ゴ ロク ナナ ハチ x4 Yes

夢を見るのはいつ以来?
不意に始まる意味次第
ここを出るにはどれくらい?
ここを出るにはどれくらい?

ゼロ イチ ニ サン シ ゴ ロク ナナ ハチ x2

この世界メイズ 誰かが見ている
心の中のケージ ここを出るイメージ
固まったフェイス 異変探すレース
夢閉じ込めたケース キミの書いた発明図

夢を見るのはいつ以来?
不意に始まる紙芝居
ここを出るにはどれくらい?
ここを出るにはどれくらい?

ゼロ イチ ニ サン シ ゴ ロク ナナ ハチ
ゼロ イチ ニ サン シ ゴ ロク ナナ ハチ
ゼロ イチ ニ サン シ ゴ ロク ナナ ハチ
ゼロ イチ ニ サン シ ゴ ロク ナナ ハチ Yo

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「この世界メイズ 誰かが見ている」― 迷宮と監視のモチーフ

歌詞の冒頭に登場するフレーズ「この世界メイズ 誰かが見ている」は、映画『8番出口』の舞台である地下通路そのものを象徴しています。
無限に続くように見える白い地下通路は、ただの空間ではなく「メイズ=迷宮」として描かれ、そこにいる登場人物は常に“誰かの視線”にさらされています。

ここで注目すべきは「監視」というテーマです。
心理学者ミシェル・フーコーが論じた「パノプティコン効果」を思い出させます。
これは「監視されているかもしれない」という意識が、個人の行動を制御する仕組みのこと。
映画のループ構造と歌詞がリンクし、出口を探し続ける主人公は、監視と自己規制の板挟みにいることが分かります。

豆知識専門家
豆知識専門家

「maze(迷宮)」の語源は古英語 mæs(混乱、めまい)に由来し、もともとは「目が回るほど混乱する場所」という意味でした。
つまり、ここでの“メイズ”は単なる物理的な迷路ではなく、精神的混乱そのものを示しているのです。

「ゼロ イチ ニ サン…ハチ」― 数列に隠された出口の暗号

歌詞で繰り返される「ゼロ イチ ニ サン シ ゴ ロク ナナ ハチ」。
この数列は、映画に登場する【出口番号】の直接的な引用です。
何度も繰り返されるリズムは、ループから抜け出せない焦燥感を観客に体感させる仕掛けにもなっています。

ここでの鍵は「ゼロ」の存在です。
映画のルールでは、異変を見落とすと【0番出口】に戻される。
つまり「ゼロ」は無に還る起点であり、「ハチ(8)」は本来のゴール。
しかし歌詞では「ゼロ」から始まり「ハチ」で終わることなくループし続けます。
これはまさに映画が提示する「出口に辿り着けない恐怖」の音楽的表現です。

豆知識専門家
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数字「8」は横にすると「∞(無限大)」の形になります。
そのため、古来から“永遠”や“循環”の象徴とされてきました。
歌詞タイトル「88888888」は「無限ループに閉じ込められる」という意味を直接的に表しているのです。

「夢閉じ込めたケース キミの書いた発明図」― 出口を描く力

歌詞の中盤に出てくる「夢閉じ込めたケース キミの書いた発明図」というフレーズは、映画の核心に触れる重要なイメージです。
出口が存在するのかすら分からない無限通路において、唯一の突破口は「自分自身の想像力」だと示唆されています。

“発明図”とは単なる設計図ではなく、出口をイメージする心の力。
つまり、この迷路から抜け出すためには物理的な正解ではなく、自分が「出られる」と思えるイメージを持つことが必要だという哲学的なメッセージなのです。

豆知識専門家
豆知識専門家

「発明」という言葉は英語の invention に由来し、ラテン語 invenire(見つけ出す)から来ています。
つまり「発明」は「ゼロから作る」ではなく「隠れていたものを見つける」行為。
迷宮からの出口は作り出すものではなく、“見つけ出すもの”であることがここに隠されています。

映画『8番出口』の主題歌「88888888」は、ただのゲーム的なカウントソングではありません。
「迷宮(メイズ)」「監視」「ゼロから始まる数列」「無限を象徴する8」「発明図」というモチーフを通して、私たちが日常で直面する“出口のないループ”を描き出しています。

結局のところ、「出口」とは外側にあるのではなく、自分の心の中にある。そのことを気づかせてくれるのが、この歌詞と映画が重ね合わせて提示する最大のメッセージだと言えるでしょう。

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