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この曲はテレビアニメ『ガンダム』シリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の劇場先行挿入歌と、テレビアニメシリーズのエンディングテーマとなっています。
☄️新MV「もうどうなってもいいや」
— 星街すいせい☄️ホロライブ0期生 (@suisei_hosimati) April 10, 2025
『機動戦士Gundam
GQuuuuuuX』EDテーマ⚡️
作詞:Yuki Tsujimura
作曲:Naoki Itai, Yuki Tsujimura
歌:星街すいせい
🔽MVhttps://t.co/4OFbkl6aVb
🔽配信リンクhttps://t.co/n2HEflRXwJ pic.twitter.com/b3bBNYOWYc
この記事では「星街すいせい」の「もうどうなってもいいや」の歌詞の意味についての考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!
気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!
星街すいせい もうどうなってもいいや 歌詞
堂々巡りのファンタジー
アンソロジー混ざる有象無象
本能のままに行動不能に
高まる衝動
もう どうなってもいいや
当たり前のことが知りたいだけ
星に願う本当の気持ち
苦し紛れの言い訳は
いらない 意味ない 君はどう思う?
行き場を失ったみたいだ
心は棘の類で eh-eh
おんなじことばっかり繰り返して
鳥籠の中で (踊る)
ふわっと 浮かんで 取り繕うまで
描いて 泣き叫んで 消えないように
魔法みたいな都合いいもの
主人公なら起承転結
最後はどうなっても happy ending
それなら好きにさせてよ
もう どうなってもいいや
真っ逆さまに落ちていった
無重力 midnight 逃避行
秘密の裏から交わって虜 (虜)
一切合切もっていって
余すことなく人生謳歌
混じり合う星に想い馳せて
月が綺麗だなんて
この世はすべて
ワンダー 愛を謳う
もう、どうなってもいいや
曖昧な顔にうれてる (Ooh)
君の瞳の奥へとピント
合わしてフォーカス
誰の触れたこともない
真実のその雨に濡れた体
ざわつくひらつく簡単じゃないから
もっと、もっと、もっと、もっと盲目に
グッとふわっと曝け出すように
いちにのさんで心ライフル
魔法みたいな都合いいもの
そんなもんだって縋りつきたい
諦めちゃってはもう bad ending
なけなしの勇気を
もう、どうなってもいいや
火花みたいに燃えた証
いつの日か忘れちゃった
儚いねなんて感情の栞挟んで
特別になるんだろう
全うだけ流されて
静寂 twilight 逃避行
温もり感じる距離まで引き寄せて
月の涙が降った
この世はまるで stranger
愛を叫ぶ
真っ逆さまに落ちていった
無重力 midnight 逃避行
秘密の裏から交わって虜 (虜 oh, woah)
一切合切もっていって
余すことなく人生謳歌
混じり合う星に想い馳せて
月が綺麗だなんて
この世はすべてワンダー
愛を謳う
堂々巡りのファンタジー
アンソロジー混ざる有象無象
本能のままに行動不能に
高まる衝動 (Ooh-ooh)
(Ha, もう、どうなってもいいや)
星街すいせい もうどうなってもいいや 歌詞考察と豆知識
それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!
堂々巡りのファンタジーと“アンソロジー混ざる有象無象”が意味するもの
この曲の冒頭にある《堂々巡りのファンタジー/アンソロジー混ざる有象無象》というフレーズは、思考や感情が出口の見えないループに陥っている様子を表現しているように感じられます。
ここで気になるのが「アンソロジー」と「有象無象」という言葉の組み合わせ。
「アンソロジー」は元々ギリシャ語の「花を集める(anthos + logia)」から来た言葉で、文学作品などの優れたものを集めた「選集」を意味します。
一方、「有象無象(うぞうむぞう)」は「有相(うぞう)=形があるもの」「無相(むぞう)=形なきもの」という仏教語に由来する言葉。転じて、世の中にあふれる雑多でとりとめのない人々やものを指します。

この「アンソロジー混ざる有象無象」って、まるで選りすぐりの作品と雑多なものがごちゃ混ぜになってる感じだね。矛盾してない?

実はすごく深い対比なんだよ。
「アンソロジー」は美や価値のあるものを丁寧に集めたもの。
でも「有象無象」はその対極。
つまりこのフレーズは、主人公の心が、美しい思い出や夢(アンソロジー)と、どうでもいい混沌(有象無象)に引き裂かれている状態を象徴しているんだ。

なるほど…それで「堂々巡り」なんだ。整理しようとしても、混ざり合って収拾がつかない。

うん。この組み合わせが示してるのは、“混沌の中にもかすかな美しさがある”っていう、希望と絶望の入り混じった感覚なんだよ。

つまり、もうどうなってもいいや、って言いたくなるのも無理ないってことか…。
「魔法みたいな都合いいもの」に見る願望と“起承転結”という構造的絶望
続くサビでは、《魔法みたいな都合いいもの/主人公なら起承転結/最後はどうなってもhappy ending》と続きます。
ここで「起承転結」という言葉が印象的です。
これはもともと、漢詩の構造を示す概念で、「起=導入」「承=展開」「転=変化」「結=まとめ」と進行していくもの。
近代日本では文章構成やストーリーテリングの基礎ともされてきました。

起承転結って、ストーリーの基本構成としてよく聞くけど、それって漢詩から来てるんだ?

そう、実は中国唐代の詩論から来ていて、日本では江戸時代に文章構成法として取り入れられたんだよ。
四つの部分に意味をもたせて物語に起伏を与える技術なんだ。

でもこの歌詞では、それを“どうなってもhappy ending”に繋げてるのが皮肉っぽくない?

まさにそこが面白いところ。人生や恋愛に“起承転結”を期待してしまう私たちの構造的な思考に対して、「そんなものは幻想だ」と突きつけているように感じられるよね。

つまり、魔法みたいな“都合のいい進行”に期待するけど、現実にはその魔法なんて存在しないって…。

そう。それでも人は“魔法”に縋りたくなる。そういう弱さも、この曲は正直に描いているんだ。
「月が綺麗だなんて」と“愛の告白”の文化的コード
後半、《月が綺麗だなんて/この世はすべてワンダー/愛を謳う》というフレーズが登場します。
「月が綺麗だ」という表現、どこかで聞いたことはありませんか?
そう、これは夏目漱石が“英語の I love you を日本語に訳す時に「月が綺麗ですね」と表現すべきだ”と言ったとされる逸話に由来します。直接的な愛の表現が避けられた時代背景のなか、日本人特有の婉曲的な感情表現を象徴する一文です。

「月が綺麗ですね」って、有名な告白のセリフだよね?

そう。漱石が英語教師をしていた頃、生徒が“I love you”を直訳したのに対して、「日本人なら『月が綺麗ですね』とでもしておきなさい」と言ったとされてるんだ。

へえ、つまり「愛してる」を直接言わない、でも強烈に伝わる表現なんだ。

そのとおり。
この曲で「月が綺麗だなんて」という一言が出てくるのは、直接的な愛の表現を避けつつも、強烈な愛情がそこにあることを暗に示しているんだよね。

歌詞全体が感情をストレートに出せない主人公の苦しみを描いてる気がしてきた…。

そう。
それが「ワンダー」=驚きや奇跡の中にある“愛の形”として描かれている。深いでしょ?
星街すいせい もうどうなってもいいや まとめ
この曲のタイトルでもある「もうどうなってもいいや」という言葉。
一見、すべてを投げ出した諦めのセリフのようですが、深く読み解くと“あらゆる幻想や期待を手放したその先にしか、本当の自由や感情の純粋さは見えてこない”という、再生の予感すら感じられるメッセージが込められています。
矛盾・混沌・衝動・逃避…この歌詞に出てくる全ては、若さや不安定な心の揺れを象徴しており、リスナーの中の「現実と理想のズレ」を優しく掬い上げてくれます。
そして「どうなってもいいや」という言葉が放つのは、絶望の響きではなく、「それでもなお愛を謳う」人間の強さなのかもしれません。
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