歌詞考察|リトグリ『夢じゃないならなんなのさ』“命の鳴る音”とは?

音楽と豆知識
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この曲は4月3日からスタートしたTVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』エンディングテーマとなっています。

この記事では「Little Glee Monster」の「夢じゃないならなんなのさ」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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Ah, ah-ah, ah-ah, ah
(Oh, alright, come on now)

ひとりひとつの life
間違っていられない
ハメのひとつすら
外してる暇はない

いい子じゃなきゃダメなんだっけ
ちゃんとしてる人が偉いんだっけ
クソクラエなんて
口が裂けても言わない

Oh, 誰だ 誰だ (Ooh-ooh)
何かが呼んだ
一切のノイズが消えた (Ooh)
今だ 今だ (Ooh-ooh)
生きる時間だ
そうだ all for this time

この身体から溢れるものが
夢じゃないならなんなのさ
ありきたりだと笑うのなら
笑い返したっていいんだよな
(We’ll be alright)
本気だけで刻もう
ただ刻もう
命の鳴る音
(More, and more, and more)
全力はまだだろう?
ほら gimme more
世界を巻き込もう
(Thump thump, my heart
Gimme more, gimme more your heart)

立ち上がれ ぶちかませ
未来へいざ宣誓
(Do it) 妥協の二文字はない
(Do it) 後回しは論外
(Do it) 強がりながらの fight
(Do it) 負けられないライバル in my mind

誰だ 誰だ (Ooh-ooh)
ひとりじゃないな
共鳴に合図はいらない (Ooh)
君だ 君だ (Ooh-ooh)
共に行こうか
そうだ all for this time

(Oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh)
迷って傷ついて やけに遠回りして
(Oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh)
弱くて悔しくて 腫らした目をごまかせなくて
(Oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh)
確かに そう確かに 歩んできた軌跡を
(Oh-oh-oh-oh)
高らかに掲げたい
そうだ all for this time

この身体から溢れるものが
夢じゃないならなんなのさ
ありきたりだと笑うのなら
笑い返したっていいんだよな
(We’ll be alright)
本気だけで刻もう (刻もう)
ただ刻もう (刻もう)
命の鳴る音 (最高の歌)
(More, and more, and more)
全力はまだだろう?
ほら gimme more
世界を巻き込もう
(Thump, thump, my heart)

思いっきり巻き込もう
Come on now
Gimme more, yeah

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「いい子じゃなきゃダメ?」――現代社会における“優等生”の呪い

「いい子じゃなきゃダメなんだっけ/ちゃんとしてる人が偉いんだっけ」

このフレーズは、現代の“優等生”社会への疑問を投げかけています。
「ちゃんとしていること=正義」という風潮が、どれほど人の自由や感情を抑圧しているか。
この部分には、自己肯定感を失いやすい若者たちの姿が投影されています。

生徒
生徒

この「いい子じゃなきゃダメ」って、なんだか息苦しい表現だね。

豆知識専門家
豆知識専門家

実はこれは、日本の「世間体」という文化に深く関係してるんだ。
江戸時代から続く“恥の文化”って聞いたことある?

生徒
生徒

なんとなく…。周囲の目を気にする、みたいな?

豆知識専門家
豆知識専門家

そうそう。日本では“罪”より“恥”が重要視されてきた背景があるの。
だから「良い子」であることは、個人の誇りじゃなくて、周囲に対する義務だったんだよ。

生徒
生徒

それって、そもそも“自分らしさ”を犠牲にしてる感じ…

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。だからこそこの歌詞は、その風潮に“クソクラエ”と叫びたい気持ちを隠し持ってるように聞こえるんだ

ここでは表に出てこない怒りや悲しみ、そして“本当の自分”を隠すことへの葛藤が描かれているのです。

「夢じゃないならなんなのさ」――“命の鳴る音”とは何を意味するのか?

「この身体から溢れるものが/夢じゃないならなんなのさ」

この一節は、この曲の核心です。
「夢」とは希望や理想を指すだけではなく、時には“妄想”や“逃避”をも意味します。
では、“夢ではないもの”とはなんでしょう?

それは、自分の中から自然に湧き上がる感情や情熱、生きる衝動――すなわち「命の鳴る音」なのです。

生徒
生徒

この「命の鳴る音」って、比喩表現だよね。でもどんな音なのか気になるな。

豆知識専門家
豆知識専門家

これは実は、古代ギリシャの“プシュケー”という概念と通じているんだよ。

生徒
生徒

プシュケー?

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。ギリシャ語で「魂」や「呼吸」を意味する言葉なんだ。
プシュケーは「生きている証」とも言われていて、そこから“生命の躍動”を「音」や「息」で象徴する詩や神話も多い。

生徒
生徒

へえ、音=命ってすごく詩的。

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。この歌詞は、表現としてはポップだけど、すごく哲学的な深みがあると思う。

つまり「夢じゃないならなんなのさ」という問いかけは、「これはもう夢ではなく、魂からの叫びだ」と、自分に確信を持ち始めた瞬間の声なのかもしれません。

「共鳴に合図はいらない」――“他者とのつながり”を再定義するフレーズ

「君だ 君だ/共に行こうか/そうだ all for this time」

このパートでは、孤独な“自分の命”が、他者と共鳴する場面が描かれます。
「共鳴に合図はいらない」という言葉が特に印象的です。
これは、形式的な“共感”ではなく、もっと根源的な「存在としての呼応」を意味しています。

生徒
生徒

この「共鳴に合図はいらない」って、すごくロマンチックな感じ。

豆知識専門家
豆知識専門家

実はこれ、“共感”とは違うんだ。仏教の「縁起」って知ってる?

生徒
生徒

うーん、「縁」って言葉は聞くけど…。

豆知識専門家
豆知識専門家

縁起とは、「すべての存在は他の存在との関係によって成り立つ」って考え方。
つまり、他者と“つながる”というより、“初めから関係の中にある”ってこと。

生徒
生徒

なるほど…じゃあ、合図がいらないのも当然ってことか。

豆知識専門家
豆知識専門家

うん。呼びかけなくても通じる。そういう深い関係を、この歌詞は示してる気がするんだ。

「ひとりじゃないな」という気づきは、ただの友情や恋愛ではなく、もっと普遍的で根源的な“共鳴”の体験を指しているように思えます。

曲タイトル「夢じゃないならなんなのさ」には、“自分自身の生”を問い直す強い意志がこもっています。「夢」という非現実ではなく、確かに心と体から湧き上がる“衝動”や“鼓動”――それを信じて進もうというメッセージが全編に流れています。

そしてこの楽曲は、自己肯定感が揺らぎやすい現代において、「命そのものが価値ある音である」というシンプルだけど力強い真理を教えてくれているように思います。

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