歌詞考察|adieu(上白石萌歌)『元気?』に込められたつながりの物語

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adieu(上白石萌歌)の新曲「元気?」はカンロ飴70周年のブランドムービー楽曲となっています。

この記事では「adieu(上白石萌歌)」の「元気?」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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寝ぼっけ眼で元気?って送る
返ってこなくてもいいんだ
いつっからか
君はあの日の君のままで
私は毎日毎日私のまま
夢の中 君からは
いつの私に見えたのか

このまま胸の中で
時々想っててもいい?
言葉が欲しいことに

※歌詞は現時点で判明している部分を耳コピしたものになります。

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「寝ぼっけ眼で元気?」に込められた曖昧な優しさ

歌詞に出てくる「寝ぼっけ眼で元気?って送る」というフレーズ。
ここでの「元気?」は、ただの挨拶ではありません。
眠気の残る意識のなかで、無意識的に送ってしまう言葉は、相手を思う気持ちの残滓(ざんし)そのものです。

豆知識専門家
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「元気」という言葉は、もともと中国の儒教思想「元気(げんき)」から来ています。
「天地万物を生み出す根源的なエネルギー」という意味で、日本では江戸時代に「心身の活力」というニュアンスへと変化しました。
つまり「元気?」という一言は、実は「あなたの生命力は満ちている?」という根源的な問いかけでもあるのです。

「あの日の君のまま」と時間が止まるイメージ

「君はあの日の君のままで」という部分には、記憶の中に固定化された相手の姿が描かれています。
相手は時間を止めたまま、しかし自分は「毎日毎日私のまま」と時を進めている。
この対比は、記憶と現実のズレを表現しています。

豆知識専門家
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日本語の「まま」という言葉は、古語では「状態を変えずにそのまま」という意味がありました。
万葉集にも「このままに」という形で登場しています。
ここでの「君のまま」と「私のまま」は、古語的なニュアンスを引き継ぎ、「変わらない存在」と「変わり続ける存在」の両面を同時に示しているのです。

「胸の中で想っててもいい?」に表れる言葉の欲望

「このまま胸の中で時々想っててもいい?」という問いかけには、心の中だけで大切にするか、それとも相手からの「言葉」が欲しいのかという葛藤が込められています。
沈黙を守ることで守られる思いもあれば、言葉を交わさなければ確かめられない絆もある。
その狭間で揺れているのです。

豆知識専門家
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「言葉」という日本語は「言(こと)」と「端(は)」から成り立ちます。
「こと」は事実や出来事を意味し、「は」は端っこ、つまり「現れた形」を指します。
つまり「言葉」とは「心の奥にある出来事が外に現れたもの」。
歌詞の「言葉が欲しいことに」という一節は、心の奥を形にしてほしいという、人間の根源的な欲求を表しています。

タイトルの『元気?』は、単なる挨拶のように見えて、実は「あなたは今、生きている?」という存在確認に近い問いかけです。
返事がなくても構わないほどに一方的でありながら、どこかで言葉を求めてしまう。
その矛盾を抱えたまま、歌詞は揺れ動きます。
この曲全体を通じて伝わるのは、「言葉にならない思いを、たった一言に託す人間の切なさ」なのではないでしょうか。

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