歌詞考察|ミセス「GOOD DAY」浮世に隠された希望と優しさとは

音楽と豆知識
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Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)の新曲「GOOD DAY(グッドデイ)」は9月28日(日)にリリースされた楽曲で、6ヶ月連続での新曲リリースとなり話題になっています!

この記事では「Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)」の「GOOD DAY(グッドデイ)」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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期待をしていようが
どうにもならない様な浮世も
僕の中にある
小さな優しさで

どうにかなるかな
巡り巡って
どこかの君に
幸せが訪れればいいな

転がれば
笑って 泣いて
世界は忙しいけど
身軽になって 一息ついて
言おう GOOD

不安定な情勢も
時代と生きれば園?
手を繋いで さぁ輪になって
言おう GOOD

LaLaLa…

誰のせいにしようが
どうにもならない様な常夜は
君の中にある
ちょっとした禍々しさで

未来にまで
このカビは広がってしまうと
ここらでちょっくら忠告をした方がいいな

明るい希望を謳うのはダサいこと?
所詮 流るる時代の海
行き先なんて 今は知らなくて良い
胸が高鳴る方へ 向こうへ

目が合えば
憎んで 嫌って
世界は騒がしいけど
一人じゃなんも出来ない我ら
カワイイもんね?

いつまで経っても
愛すべき茶番だけど
手を繋いで さあ紛らわせて
言おう GOOD

LaLaLa…

転がれば
転がればいずれ着く
目が合えば
目が合えばいずれ解る
笑い合ったって
憎み合ったって
時間は経つ
ソンナモンダ

また今日も
繰り返して 凹んで
心は忙しいけど

私の人生は
「ほんと、素晴らしいもの。」
言えない日があるのも
自然なグルーヴ

笑って 泣いて
世界は忙しいけど
身軽になって 一息ついて
言おう GOOD

不安定な情勢も
誰かと居れば園?
手を繋いで さぁ輪になって
言おう GOOD

LaLaLa…

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「浮世」という言葉に込められた哀しみと希望

歌詞冒頭に登場する「どうにもならない様な浮世」というフレーズ。
この「浮世」という言葉、実は江戸時代の文学や絵画で頻出するキーワードです。
当時の人々にとって「浮世」は「移ろいやすく、頼りない現世」という仏教由来の言葉でした。
しかし江戸庶民はそれを逆手にとり、「浮世=憂き世」を「浮かれた世」と読み替えて、今を楽しむ生き方を肯定したのです。

この曲の主人公もまた、どうにもならない現実を嘆くだけでなく、「僕の中にある小さな優しさ」で支えようとしています。
まさに江戸庶民の「浮世の読み替え」の精神を現代に重ね合わせているように見えます。

豆知識専門家
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「浮世絵」という言葉はもともと「憂き世絵」だったものが「浮き世」と変化したもの。
浮世絵の華やかさの裏に、現実の苦しみを笑い飛ばす庶民の知恵が隠されていました。

「常夜」と「カビ」が示す心の影

歌詞中盤には「どうにもならない様な常夜」「このカビは未来にまで広がってしまう」という印象的な表現が出てきます。
「常夜(じょうや)」は文字通り「終わらない夜」を意味しますが、平安時代の和歌でも使われており、「永遠の闇」や「希望の見えない時間」の象徴でした。

ここに重ねられる「カビ」という言葉も興味深いです。
カビは自然界で繁殖しやすく、放置すれば広がってしまう存在。
つまりこれは心の中にある「ちょっとした禍々しさ」が放置されることで、未来にまで影を落とす危険を示唆しているのです。
主人公はそれを「ここらでちょっくら忠告」とユーモラスに言い換え、暗さに飲み込まれない工夫をしている点が特徴的です。

豆知識専門家
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「常夜灯(じょうやとう)」という言葉もあり、これは江戸時代に寺社や町角に設置された明かりのこと。
夜が長く感じられる時代に、人々は「常夜」を明かすために工夫を凝らしてきました。
歌詞の「常夜」もまた、そこに小さな光を当てようとする試みとして読めます。

「茶番」と「GOOD」が織りなす人生賛歌

歌詞後半では「いつまで経っても愛すべき茶番だけど」と自嘲的に歌われます。
「茶番」という言葉は今でこそ「くだらないもの」という意味で使われますが、語源は江戸時代の「茶番狂言」から。
これは庶民の娯楽として、茶屋で演じられた滑稽で短い芝居を指しました。
つまり本来の茶番には「気楽に楽しむための余興」というニュアンスがあったのです。

この文脈で「茶番」を「愛すべき」と表現するのは、人生の滑稽さを否定せず、むしろ抱きしめて笑ってしまおうという姿勢です。
そしてサビで繰り返される「言おう GOOD」というフレーズ。
これは「GOOD DAY」というタイトルにもつながり、「人生の不安定さも、騒がしさも、結局は“良い日”に変えていける」という肯定のメッセージとして響きます。

豆知識専門家
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「GOOD」というシンプルな英語表現は、もともと古英語「gōd」に由来し、「神に適うもの」「望ましい状態」という宗教的な意味を持っていました。
単なる「いいね」以上に、人生を祝福する響きを持っているのです。

「GOOD DAY」という曲は、「浮世」「常夜」「茶番」といった否定的に見える言葉をあえて拾い上げ、その中に小さな優しさや人とのつながりを見つける物語です。
誰もが「不安定な情勢」や「ちょっとした禍々しさ」を抱えながら生きていますが、結局は「笑って泣いて」を繰り返しながら「GOOD」と言える瞬間に行き着く。
タイトルの「GOOD DAY」は、理想的な一日を指すのではなく、矛盾を抱えながらも「それで良い日」と肯定する力強いメッセージだったのです。

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