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Tani Yuuki(タニ ユウキ)の新曲「もしものがたり」はアニメ『ドラえもん』の新規エンディングテーマのために書き下ろしされた曲となっています。
この記事では「Tani Yuuki(タニ ユウキ)」の「もしものがたり」の歌詞の意味についての考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!
気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!
Tani Yuuki(タニ ユウキ) もしものがたり 歌詞
きっと、誰でも1度(Wa〜)
今までに少し(Cry〜)
考えたことがあるでしょ?
もしも、そのどれか1つ(Ga〜)
叶うならどの(Umm〜)未来を君は選ぶの?
僕らの冒険はまだ始まったばかり
想像もつかないような夢を見せて
あんな未来も、こんな世界も
変えられるさ少し不思議なポケットに
詰め込んだ秘密の約束と
君の勇気さえあれば
きっと、誰でも1度(Wa〜)
今までに少し(Cry〜)
躓いたことがあるでしょ?
もしも、そのどれか1つ(Ga〜)
なかったらこの(Umm〜)場所に僕らいないかも?
僕らの冒険はまだ未知の途中に
想像もつかないような希望見せて
あんな森も、こんな夜も
抜けられるさ少し不思議なポケットに
詰め込んだ秘密の約束と
君の勇気さえあれば
あんなことができたらいいな
こんなことができたらいいな
”もしも”はいつでも日常から始まるもの
間違ったっていいさ、失敗してしまったっていいさ
これでよかったと思えるまで旅を続けよう
僕らの冒険が終わってしまう前に
想像もつかないような景色見せて
明日を見せて
あんな未来も、こんな世界も
叶えられるさ少し不思議なポケットに
詰め込んだ秘密の約束と
君の勇気さえあれば
Tani Yuuki(タニ ユウキ) もしものがたり 歌詞考察と豆知識
それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!
「もしものがたり」というタイトルに込められた“物語”の力
冒頭の歌詞では「きっと、誰でも1度 今までに少し 考えたことがあるでしょ?」と問いかけるように始まります。
この“もしも”という一言は、ドラえもんの原点でもあります。
藤子・F・不二雄は『ドラえもん』のコンセプトを「こんなこといいな、できたらいいな」という“もしも”から生み出しました。
これは1969年の連載開始当初から変わらない、作品の核となる発想です。
つまり、タイトル「もしものがたり」とは、単なる仮定の話ではなく、“もしも”から始まる想像力によって人生や未来が物語のように展開していくことを示しているのです。

「もしも」という言葉の語源は、古語「もし」+仮定を強調する助詞「も」。
平安時代の文献でも「もし〜ば」の形で条件文を作る表現が多く見られます。
たとえば『源氏物語』では「もし世にあらば」=「もし生きていれば」というように使われ、まさに“あり得たかもしれない未来”を想像する言葉でした。
この古語的背景を踏まえると、「もしものがたり」というタイトルは、古くから人々が語り継いできた“仮定の物語”=想像の力を現代に接続しているとも言えます。
ドラえもん的世界観の本質
サビでは「変えられるさ少し不思議なポケットに 詰め込んだ秘密の約束と 君の勇気さえあれば」と歌われます。
この「少し不思議なポケット」はもちろん、ドラえもんの四次元ポケットを指していますが、ここに“少し不思議”という言葉が使われている点に注目です。

藤子・F・不二雄は、自身の作品ジャンルを「SF=Science Fiction(科学的空想)」ではなく、「SF=Sukoshi Fushigi(少し不思議)」と呼んでいました。
これは、「現実から完全に離れるのではなく、日常の延長線上に“ちょっとした不思議”を置く」という創作哲学です。
つまり、この歌詞の「少し不思議なポケット」は単なる魔法の道具ではなく、「日常に少しだけ想像力を加えることで、世界を変える力を持つ」象徴として描かれているのです。
さらに「秘密の約束と君の勇気」というフレーズは、のび太とドラえもんの関係性を思い起こさせます。
どんな失敗も“秘密の道具”と“ちょっとの勇気”で乗り越えてきた、あの物語たちです。
失敗を“のびしろ”に変える
終盤の「間違ったっていいさ、失敗してしまったっていいさ」という歌詞は、まるでドラえもんがのび太にかける優しい言葉のようです。

ドラえもんの原作には、のび太が未来の自分を変えようとしても失敗を重ねるエピソードが数多くありますが、最終的に“失敗の積み重ね”が彼を強くする、という構造がしばしば描かれます。
また、藤子・F・不二雄の創作ノートには「失敗があるからこそ物語になる」という一節が残されています。
物語とは、予想外の展開=失敗や障害があるからこそ生まれる、という考えです。
この歌詞の「これでよかったと思えるまで旅を続けよう」というフレーズは、まさにその思想を受け継いでいます。
未来は“選ぶ”だけではなく、“歩みながらつくっていく”もの。
失敗も含めて、自分自身の「もしものがたり」を紡いでいく旅なのです。
Tani Yuuki(タニ ユウキ) もしものがたり 歌詞考察と豆知識 まとめ
「もしものがたり」は、“もしも”という想像力を軸に、未来を選び、歩み、つくっていく物語の歌です。
タイトルの古語的背景、藤子・F・不二雄の“少し不思議”という創作哲学、そして失敗を恐れない冒険心、そのすべてが、ドラえもんの物語と深く響き合っています。
私たちもまた、「もしも」という想像力と少しの勇気を持つことで、自分自身の“物語”を描いていけるのかもしれません。
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