歌詞考察|Saucy Dog「エデンの部屋」二人だけの永遠の正体とは

音楽と豆知識
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Saucy Dog(サウシードッグ)の新曲「エデンの部屋」は11月19日より配信リリース。石原慎也が夢の中で浮かんだメロディを楽曲に落としこんだラブソングとなっています。

この記事では「Saucy Dog(サウシードッグ)」の「エデンの部屋」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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ほっぺたに付いたまつ毛
指にとって「願い事は?」
フッと飛ばしてニヤけた顔で
「何をお願いしたの?」


“来年も再来年も きっと僕が君の横に”
これを話せばあなた次第とからかいそうだけど


究極に平凡な口論は空想と間違い探しみたいな内容で『ごめんね」って
強めに握った君の手


踊ったり飲んだり声出して人混みを抜けたらキスをしよう
ふたりだけの楽園で


さあ 笑ったり飛んだり思い出して
ひとときの夢ならいつの日も子供でいいよ
まだもう少しだけ


季節を重ねる度に新しさを求める旅に行きたい所も食べたい物も
山程やってみたい事
飲み過ぎはちょっと辛いけど


22年目の冬にはね
きっと星を探しに富良野まで
後戻りももう出来ないくらい
夢中になっていつの間にか


噴水と反対のベンチで待ってる
君の鼻歌になりたい
きっといつか
と強めに握った君の手


踊ったり飲んだり声出して人混みを抜けたらキスをしよう
ふたりだけの楽園で


さあ 笑ったり飛んだり思い出して
ひとときの夢ならいつの日も
すれ違いもするんだけど
僕と居よう
からかわないでまつ毛に願いを

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

童話的な仕草が象徴する時間の止まった愛

ほっぺたのまつ毛を指で取って願いを託す仕草。
このシーンは、恋人同士というより“子どもの魔法ごっこ”に近い空気をまとっています。
それは大人の恋のはずなのに、どこか「時間が止まっている」ようにも見えます。

この歌では“来年も再来年も 僕が君の横に”という、未来の延長線への願いが描かれていますが、その願いの形はとても幼い。
未来の誓いを、大人の言葉ではなく「まつ毛の願い」に託すところに、この曲が持つ奇妙な純度があります。

豆知識専門家
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「まつ毛に願いをかける」文化は英語圏の“eyelash wish”が由来と言われ、日本には戦後以降に広まった比較的新しい風習です。
本来は「飛ばした方が願いを叶える権利を持つ」という遊びで、恋人同士の親密さの象徴として扱われることが多いです。
この豆知識を踏まえると、歌詞の冒頭がすでに「二人だけの楽園=エデンの入り口」を象徴していると言えます。

究極に平凡な口論と“富良野”の伏線

究極に平凡な口論、間違い探しのようなすれ違い。
それらは長年連れ添う関係でこそ起こる、小さな軋みです。
ところがこの歌では、その“平凡さ”を否定せず、むしろ「これが二人の物語なんだ」と肯定的に扱っています。

そして歌詞中でも特に注目したいのが、
22年目の冬にはね
きっと星を探しに富良野まで
というフレーズです。

なぜ富良野なのか?
なぜ22年目なのか?

豆知識専門家
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富良野は北海道で屈指の「冬の星空」が美しい場所として知られています。
特に冬は空気が乾燥し、雪によって街の照明が吸収され、星が際立つのです。
また、富良野はドラマ「北の国から」の舞台であり、“長い年月の積み重ねで育つ愛”“不器用でも続いていく生活”の象徴として日本人の記憶に刻まれています。
22年という具体的な年数は「成人した愛」、つまり“もう後戻りできないほど成熟した関係”を象徴する数字としても読めます。

この伏線は、曲のタイトル「エデンの部屋」と深くつながっています。
エデンは“失われた楽園”。
しかしここでは、二人が22年かけて作り上げた“戻れないほど深い愛の場所”としてのエデンが描かれています。

日常の中の“エデンの部屋”

噴水と反対のベンチで待ってる
君の鼻歌になりたい

このフレーズには、恋愛のもっとも美しい形「相手の生活そのものになりたい」という願いが滲んでいます。
ここには派手なロマンチック表現はありません。
ただ「あなたが口ずさむ無意識の時間に溶け込みたい」という極めて静かな愛があります。

豆知識専門家
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“ベンチ”は文学的には「待つ愛」「帰れる場所」を象徴するアイテムとしてよく登場します。
噴水は“動き続けるもの”“時間の流れ”を象徴しますが、その反対側=時間の流れから少し離れた場所が、二人の“エデンの部屋”なのです。
エデンとは「戻れない楽園」ではなく、「戻ってこられる居場所」へと再解釈されています。

「エデンの部屋」は、きらびやかな恋ではなく、幼い願いと小さな口論と積み重ねだけで成り立つ“22年目の愛”を描いた曲です。
まつ毛の願いから始まり、富良野の星へと続き、噴水のベンチに戻ってくる。
その円環構造こそが、二人だけで築いた“エデン”の正体だと言えます。
この曲のメッセージは明確です。
愛は劇的な瞬間ではなく、幼さを残したまま同じ場所に帰り続けること。
エデンの部屋とは、日常の中にそっと作られる“二人だけの永久の子供部屋”なのです。

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