歌詞考察|SixTONES『Fiesta』タイトルに込められた祝祭の真実

音楽と豆知識
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SixTONES(ストーンズ)が歌う「Fiesta」は湘南乃風が手がけた楽曲で、8月17日配信リリースされます!

この記事では「SixTONES(ストーンズ)」の「Fiesta(フィエスタ)」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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優しく開く 追憶の扉
まぶたの裏に微かに残る君とのMemories
Oh Memories
忘れないようにもう一度 踊るよ

この音に乗ってもっと来い
胸焦がすほどのガチ恋
ばっちこい!
ダチ来い!
こっち飛んでこい!

灼熱のFiesta “Fire 煩悩”
激熱のOrquesta “魂の讃歌!!”
情熱のFiesta “炎で迎えろ!!”
衝撃のBuena Vista“ほとばしる本能より熱く”

燃え上がれ!!

Never forget 君のことばっかり
やっと会えたね long time no see
流れた涙 寂しい時は
踊り明かしたひとり Fiesta

あれから必死になってずっと没頭してきたぜ
がむしゃらに君の事忘れるため
雨の後は晴れそれなのに何故
いつも隣にいたはずの影を

求めてしまう 限られた時間更に火がついていく
解けてしまう 踊りだせ全て

灼熱のFiesta “Fire 煩悩”
激熱のOrquesta “魂の讃歌!!”
情熱のFiesta “炎で迎えろ!!”
衝撃のBuena Vista“ほとばしる本能より熱く”

燃え上がれ!!

もう一度逢いたいと 願っても良いだろう
君のいない日々など死んだも同然さ
届くまで Sing a long
一緒に笑えるのはいつだろう

褪せることのないあの景色を
もう一度派手に蘇らそう
今しか伝えれない
残す時計の針は刻々とエンドロール

終わりを祝う “笑顔の祝砲未来へ繋いでく”
再会を誓う “忘れるな全て”

灼熱のFiesta “Fire 煩悩”
激熱のOrquesta “魂の讃歌!!”
情熱のFiesta “炎で迎えろ!!”
衝撃のBuena Vista“誇らしく堂々と強く”

手を繋いで 命の温もりを感じて
誰かに忘れられるほど
悲しく寂しいことはない
だから手を繋いで
記憶こびりつく君の匂い
どれだけ遠く離れても
魂の繋がりは死なない

特別な素敵な儚き瞬間を
本当ありがとう Muchas Gracias!!
Arigato!! Tow!! Tow!!

さよならの代わりに伝える感謝を
また会える日を Hasta La Vista!!
Arigato!! Tow!! Tow!!

灼熱のFiesta “Fire 煩悩”
激熱のOrquesta “魂の讃歌!!”
情熱のFiesta “炎で送ろう!!”
衝撃のBuena Vista“ほとばしる本能より熱く”

燃え上がれ!!

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

灼熱の「Fiesta」と“Fire 煩悩”——祭りは祈り、炎は記憶を呼び戻す合図

注目フレーズ:「灼熱のFiesta “Fire 煩悩”」「情熱のFiesta “炎で迎えろ!!”」「情熱のFiesta “炎で送ろう!!”」「激熱のOrquesta」「衝撃のBuena Vista」

まずタイトルの「Fiesta」はスペイン語で「祭り・祝祭」。
語源はラテン語festumで、もともと「聖なる日(聖人祭)」のニュアンスが濃い言葉です。

歌が掲げる“Fiesta”は、単なる騒ぎではなく、喪失の痛みを抱えた誰か(「君」)を祝福的な儀式で迎え・送り直す“宗教的な祝祭”に近い。

だからこそ「炎で迎えろ/送ろう」という対句が効いてきます。

日本の年中行事でいえば、お盆に先祖を迎える「迎え火」と見送る「送り火」を連想させます。
失った存在を“祝うように”再会する——この反転がタイトルの核心です。

さらに「Fire 煩悩」は、衝動・未練・執着という“内なる火”に点火する合図。
抑え込むのではなく、踊りという共同の行為で燃やし切る。

その場づくりを担うのが「Orquesta(オルケスタ)」=楽団。

そして「Buena Vista(良い眺め/見晴らし)」は、炎に照らされてひらける視界=“記憶の見晴らし”の比喩として置かれています。

視界がひらけるから、人は前に進める。祭りの最中に再会の誓いが生まれるのです。

豆知識専門家
豆知識専門家

スペイン語のfiestaは、もともと教会の祝日や守護聖人の祭礼fiestas patronalesのイメージが濃い言葉なんだ。
日本の「祭り」も神仏を招き送り出す儀礼が核にあるよね。

生徒
生徒

じゃあ「炎で迎えろ/送ろう」は、お盆の迎え火・送り火みたいな“通路を灯す”役割だと?

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。しかも「Orquesta」は語源的にギリシア語の「踊る場所(orchestra)」に遡る。炎で通路を照らし、踊りの場で記憶を呼び戻す——タイトルのFiestaは“追憶を運ぶ儀礼”として機能している。

「優しく開く追憶の扉」と「影」——踊りは喪の仕事を前に進める装置

注目フレーズ:「優しく開く 追憶の扉」「まぶたの裏に微かに残る君とのMemories」「踊り明かしたひとり Fiesta」「いつも隣にいたはずの影を」「残す時計の針は刻々とエンドロール」

歌い手は「君」を忘れるために没頭しながら、結局「影」を求めてしまう。
ここでの「影」は不在の確かさの手触りで、喪の実感そのもの。
踊りは“忘れるため”に始めたはずが、「扉」をそっと開けてしまう。
面白いのは、時間の比喩が映画の「エンドロール」で描かれること。
上映は終わったのに、暗闇の中で名前(記憶)だけがスクロールし続ける——この感覚に、クラブの暗がりやフェスの炎が重なります。
踊り=反復の運動は、悲嘆の反芻を安全に行うための“器”になり、身体を通して未練をやさしく撫でる。
だから「Never forget」と「踊るよ」が矛盾しない。忘却ではなく、記憶を“正しい形に焼き直す”作業が進んでいるのです。

さらに序盤の「胸焦がすほどのガチ恋/ばっちこい! ダチ来い! こっち飛んでこい!」という掛け声は、アイドル文化の“MIX”(コール)の言語感覚を踏まえた可能性が高い。
観客が一斉に声を発し、個々の痛みを集団のリズムに変換する儀礼。
悲しみは独りの内側で渦を巻くとき最も苦しいが、声と身体を共有することで、耐えられる形へと変わる。
ここでFiestaは、私的な喪失を公共の祝祭に翻訳するテクノロジーになっています。

豆知識専門家
豆知識専門家

ライブの「MIX」(例のタイガー・ファイヤー…のコール)って、もともと観客が曲の“間”を一体で埋める共同作業なんだ。個の熱が合唱で“加工”される。

生徒
生徒

だから「踊り明かしたひとり Fiesta」でも、孤独が集団のビートに乗ると軽くなる、と。

豆知識専門家
豆知識専門家

うん。映画でいうと、エンドロールを誰かと並んで見ている状態に近い。画面は終わっても、共鳴が心を支える。

Muchas Gracias/Hasta La Vista——「さよなら」を言い換え、再会の回路を開く言葉

注目フレーズ:「特別な素敵な儚き瞬間を 本当ありがとう Muchas Gracias!!」「さよならの代わりに伝える感謝を また会える日を Hasta La Vista!!」「衝撃のBuena Vista」

この曲の別れは「さよなら」で閉じません。
スペイン語の「Muchas Gracias(本当にありがとう)」に置き換えることで、喪失の刃を丸め、関係を“贈与”で包み直す。
そして「Hasta La Vista」は直訳すれば「再び“見る”その時まで」。つまり確約ではない“再会の前提”を差し出す言葉です。
さらに「Buena Vista(良い眺め)」と「Hasta La Vista(見るまで)」は、どちらも“vista=視界”を核に持つ語族。
視界を良くするのが祝祭の役割であり、よく“見える”ようになったから、私たちは前に進める。
だから「終わりを祝う ‘笑顔の祝砲’」が自然に言えるのです。

豆知識専門家
豆知識専門家

「vista」はラテン語のvidēre(見る)に遡る語。Buena Vistaは“良い見え方”、Hasta La Vistaは“見るその時まで”という、視線の時間表現なんだ。

生徒
生徒

同じ“vista”が、空間(眺め)と時間(再会)をつないでいるのか。言葉だけで橋が架かる。

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。別れを視界の問題に言い換えることで、断絶を“保留”に変える。だからこの曲は、感謝と視界で悲しみを運び替えている。

『Fiesta』は、失った「君」を忘れるために踊り始め、記憶を焼き直すために踊り続け、やがて感謝と再会の約束で踊り終える歌です。

スペイン語の祝祭語彙(Fiesta/Orquesta/Buena Vista/Hasta La Vista)と、仏教語の「煩悩」や日本の炎の風習イメージ(迎え火/送り火)が同じ舞台で共存する。
だから“炎で迎えろ/炎で送ろう”という対句が、喪と祝祭を往復するダンスの軸になるのです。

タイトル「Fiesta」は、単なる賑やかしではなく、「記憶を祝う儀礼」の名前。

ここで掲げられる「燃え上がれ!!」は、破壊ではなく再生に向かう火。
私たちが誰かを忘れないために、そしてもう一度前を向くために、今日も小さなFiestaを開いていい——迎え火と送り火のダンスとしての『Fiesta』を胸に。

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