歌詞考察|いきものがかり「生きて、燦々」命の輝きと儚さを紡ぐ歌詞の意味とは

音楽と豆知識
スポンサーリンク

【PR】本ページはアフィリエイト広告による収益を得ています。

いきものがかりの新曲「生きて、燦々」は10月よりNHK総合で放送予定のTVアニメ”キングダム シリーズ6″のオープニング主題歌となっています。

この記事では「いきものがかり」の「生きて、燦々」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

スポンサーリンク

疾れ疾れ振り向かずに
踊れ踊れ夢の果てで
いつか君も叫んでくれ
生きて燦々
燦々…燦々

美しく生きれなくていい
すべての夢は”わがまま”だ
命をつかえ燃えて消えて風になれ
その時残るのが愛だと言うために

疾れ疾れとまらないで
踊れ踊れ夢の果てで
そこで君も叫んでくれ
生きて燦々
きらりきらり涙さえも
つなげつなげ想いを手に
君もまぶしい夢そのもの
生きて燦々

忘れてたまるか きずなは
さよならなんかじゃ途絶えない
ともに いたとき
あの日あの手あの眼差し
名前を呼ぶだけで
背中が熱くなる
謳え謳えはじまりだと
つらく胸がさけるたびに
遠く遠く届く声で
生きて燦々

喜びから悲しみまで
炎のように揺らめいて
きらきら きらきら きらきら

※歌詞は耳コピしてものを書いています。

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「疾れ疾れ振り向かずに」──疾走感と仏教的“無常”の響き

歌い出しの「疾れ(はしれ)疾れ振り向かずに」は、ただ速く走ることを促すだけでなく、日本文化に根付く“無常観”を帯びています。
仏教では「諸行無常」といって、すべてのものは刻一刻と変わり続けるため、過去に執着せず前へ進むことが美徳とされます。

この歌詞では、その教えをまるで生き方の宣言のように突きつけています。

生徒
生徒

「ねぇ、“疾れ”って普段あんまり使わない言葉だよね?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そうそう。実は古語で“はしれ”の意味なんだけど、特に急ぐ・全力で駆けるニュアンスが強いんだよ。戦国時代の武士の手紙にも“疾く参れ”って書かれたりしてた」

生徒
生徒

「え、武士が使ってたんだ!じゃあ、この歌詞もただのスピード感じゃなくて、命を懸けて走るイメージなんだね」

この疾走感は、単なる青春や冒険の描写ではなく、「人生は立ち止まってはいけない」という命の燃焼感そのものです。

「命をつかえ燃えて消えて風になれ」──火と風が示す生命観

「命をつかえ燃えて消えて風になれ」という一節は、自然現象の移ろいを人生に重ねています。

燃える=生きる熱量、消える=死の瞬間、そして風になる=形を変えて存在が残る、という三段階が描かれています。

生徒
生徒

「“風になる”って、日本の詩歌ではよく死や魂の表現に使われるよね」

豆知識専門家
豆知識専門家

「うん。特に平安時代の和歌や俳句では、死後に風や光になる描写が多いの。風は目に見えないけど確かに感じられるから、魂の比喩として最適なんだって」

生徒
生徒

なるほど…だからこの歌詞も、ただの消滅じゃなくて、残された人に感じてもらえる存在になるって意味があるんだ

この視点で見ると、「命を使い切ってこそ残るものがある」という哲学的メッセージが際立ちます。

「生きて燦々」──“燦”という漢字に込められた光の層

曲のタイトルでもある「生きて燦々」の“燦”は、きらめく・輝くという意味を持つ漢字です。
ただし、この漢字は光の強さだけでなく、「多様な色や光が入り混じって輝く」ニュアンスもあります。つまり、人生の喜びも悲しみも全て抱えてこそ、その輝きは増すということです。

生徒
生徒

「“燦々”って、太陽燦々のイメージだけど、実は喜びだけじゃないんだよね」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そうそう。古語辞典を見ると“燦”には、光と影、色の入り混じった美しさって意味もある。だから悲しみも含めてこそ“燦々”なんだ」

生徒
生徒

「じゃあ、この曲の“生きて燦々”は、綺麗事だけじゃなくて全部抱えて生きろっていう宣言なんだね」

このタイトルは、まさに歌詞全体の伏線回収になっています。悲しみや別れを経ても、それが人生の光をより強くするという視点が込められているのです。

『生きて、燦々』は、ただ前向きな応援ソングではなく、「命を燃やし尽くす覚悟」と「その後に残る愛や絆」を描いた歌です。

疾走するように生きること、燃え尽きてなお形を変えて残ること、そして喜びと悲しみをすべて抱えて輝くこと。
この3つが絡み合って、人生の“燦々”とした光を形作っています。

この曲は、人生の終わりを意識してこそ生き方が鮮やかになる──そんな普遍的なメッセージを伝えているのです。

スポンサーリンク
音楽と豆知識
シェアする
ひでもんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました