歌詞考察|Rin音『scenario』33個の街と薫衣草に込められた意味は?

音楽と豆知識
スポンサーリンク

【PR】本ページはアフィリエイト広告による収益を得ています。

この曲は6/13(金)より公開の映画「リライト」の主題歌となっています。

この記事では「Rin音(リンネ)」の「scenario(シナリオ)」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

スポンサーリンク

よく思い出しプロットを書く
起承転結、言葉は並ぶ
打ち上がった花火の1つ1つ
鮮明にまた脳をよぎる
未来永劫の夏の香り
風に乗って風鈴辿り
よく似ている私の思い出が
何故か33個ある街

決まってふわっとしてる
記憶に香った薫衣草の花言葉
真夏の恋の歌
頭に流して踊っていた心
白黒漫画に初めて落書きをしたあの日みたく
色がついていく 前より綺麗に見える

あたし口堅いほう、何も言わないよ?
クラスのみんなには内緒にしよう
秘密で結んだ赤い糸に
時を飛ばすように委ねた身
バランスを取って歩く街は
地球が回ってるサインかも
蝉がミンミン煩いんだよ
でもいいんだよ ありがとう

今浮くように寝惚けた体を動かす声
「ねぇ、明日は何をする?何を見る?今、何が見えてる?」
もし叶わないのだとしても
教えて未来のこと
今誰もが息を止めてる
また瞳に吸い込まれる

これから何十年忘れないような恋をしている
翌る日も泣いていて 声にならんような恋を望んでいる
まだ消えないでいて なんて身勝手な想いを増やして
私の物語の中で君は愛を掴んでいる
これから何百年この世に残るような恋をしている
だから泣かないでいて 下手くそな文章が息をしている
もう会えなくていい、貴方は貴方の願いを辿って
ただ微笑んでいて、時に困っている
scenario

今浮くように寝惚けた体で書き込むストーリー
また消してを繰り返す
送り返す文字、夢を見せてる
文月の思い出を文にして
振り返ると
まだあそこで息をしている
過去と未来どっちにいく?

これから何十年忘れないような恋をしている
翌る日も泣いていて 声にならんような恋を望んでいる
まだ消えないでいて なんて身勝手な想いを増やして
私の物語の中で君は愛を掴んでいる
これから何百年この世に残るような恋をしている
だから泣かないでいて 下手くそな文章が息をしている
もう会えなくていい、貴方は貴方の願いを辿って
ただ微笑んでいて、時に困っていて

世界が何公転してる頃に君が恋を砕いても
忘れられないようにしていた景色はどうありますか?
出店はありますか?暗い空に花は咲いていますか?
言葉にすれば安く見える愛残っていますように。

世界が何公転した後に全て滅んだとしても
私の選択を悔いることないような恋を望んでる
もう会えなくていい、貴方は貴方の願いを辿って
ただ微笑んでいて、時に困っている
scenario

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「よく思い出しプロットを書く」――記憶を脚本にするということ

「よく思い出しプロットを書く 起承転結、言葉は並ぶ」

この一節は、まるで過去の恋を物語として再構成しようとする主人公の姿勢を描いています。
恋を「プロット」として整理するというのは、感情を物語化することで昇華しようとする試みにも思えます。

そして「プロット」「起承転結」という構成ワードが登場するこの冒頭は、この楽曲全体を「一編の脚本」として捉える鍵にもなります。
実際、タイトルが「scenario(シナリオ)」であることがその伏線。
主人公が生きた恋の記憶――そしてその痛みさえも、まるで映画や小説のように書き起こしていく構造が、ここで示されています。

<豆知識:シナリオの語源>

豆知識専門家
豆知識専門家

ねぇ、「シナリオ」って、日本語で「脚本」って意味だけど、語源って知ってる?

生徒
生徒

うーん、たぶん英語からきてるのはわかるけど、それ以上は知らないかも。

豆知識専門家
豆知識専門家

実は「scenario」って、ラテン語の「scaena(スカエナ)」が由来なんだよ。
これは「舞台」って意味。

生徒
生徒

へぇ、舞台!つまり最初は舞台芸術と深く結びついてたんだね。

豆知識専門家
豆知識専門家

そうなの。そこから転じて、演劇の筋書きや映画の脚本を意味するようになった。
だから「scenario」は、まさに人生の舞台における台本なんだよね。

生徒
生徒

歌詞の内容とぴったりリンクするね……!恋という舞台の、忘れられない台本。

「薫衣草(くんいそう)の花言葉」――記憶に香るラベンダーの意味

「決まってふわっとしてる 記憶に香った薫衣草の花言葉」

ここで登場する「薫衣草(くんいそう)」は、ラベンダーの和名です。
夏の恋の記憶に重なるように香るこの植物が持つ花言葉は、非常に印象的で、この歌詞の鍵を握る存在でもあります。

ラベンダーには「沈黙」「期待」「あなたを待っています」といった花言葉があり、まさに“秘密の恋”や“叶わぬ思い”と相性が良いのです。
特に「沈黙」は、この後の歌詞「クラスのみんなには内緒にしよう」と直結します。

<豆知識:薫衣草という古語の重み>

豆知識専門家
豆知識専門家

ラベンダーの和名が「薫衣草」って、なんだか素敵な響きだよね。

生徒
生徒

うん、なんとなく古風でロマンチック。でも何でそういう名前がついたの?

豆知識専門家
豆知識専門家

実は「薫衣」って、昔の中国や日本で使われた「衣服に香を焚きしめる」行為を指す言葉なんだ。

生徒
生徒

なるほど!つまり「薫衣草」って、服に香りを移す草、つまり芳香の象徴?

豆知識専門家
豆知識専門家

そうそう。だから「記憶に香った」って表現は、ただ香りを思い出してるんじゃなくて、“身にまとった記憶”みたいなニュアンスもあるの。

生徒
生徒

それって切なすぎる……恋の記憶が、自分の中に染み付いて離れないってことだね。

「33個ある街」と「世界が何公転した後」――時の重なりが生む“忘れられない恋”

「よく似ている私の思い出が 何故か33個ある街」
「世界が何公転した後に全て滅んだとしても」

この2つのフレーズは、時間と空間をテーマにした壮大な視点が特徴です。

「33個ある街」という不思議な表現は、記憶のかけらが存在する場所が33もある、という比喩と捉えられます。
33という数字は、仏教では「三十三観音」、あるいは年齢で言えば「厄年」の意味も持ちますが、ここでは「思い出の数」や「場面(シーン)」の比喩的な数字として登場しているのでしょう。

そして「世界が何公転した後」という表現は、まるで宇宙的なスケールで“時間が経っても消えない恋”を示しています。

<豆知識:地球の公転って、実は何年で何回?>

豆知識専門家
豆知識専門家

「世界が何公転」って、地球の公転の話でしょ?でも実際、どのくらいのスピードで公転してるか知ってる?

生徒
生徒

うーん、1年で1周っていうのは習ったけど、それ以上は知らないかも。

豆知識専門家
豆知識専門家

地球って、秒速約30kmで公転してるんだよ。
年間で約9億4千万kmも移動してる。

生徒
生徒

それってめちゃくちゃ遠い……そんな距離を超えても、忘れられない恋ってこと?

豆知識専門家
豆知識専門家

そういうこと。
時間も空間も超えて、心の中に息づく恋。
だからこそ「これから何百年この世に残るような恋」って歌詞が生きてくるんだよね。

生徒
生徒

宇宙のスケールで語られる恋、ってすごい壮大な切なさがあるね。

この曲のタイトル「scenario(シナリオ)」は、人生の1シーン、あるいは書き換えることのできない記憶の物語を象徴しています。
恋が終わっても、その記憶はプロットとして鮮やかに残り、文月(7月)という季節の中に漂い続ける。

主人公が描く“物語”は、ただの未練ではなく、未来へとつながる言葉として再生されていくのです。
「下手くそな文章が息をしている」という一節は、その愛が今も、物語として生き続けている証。

scenario――それは、時間も宇宙も超えて残る、忘れられない恋の脚本。
そして私たちが生きる日常の中にも、そんな“消せない物語”が、静かに息づいているのかもしれません。

スポンサーリンク
音楽と豆知識
シェアする
ひでもんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました