歌詞考察|GLIM SPANKY『衝動』直感が切り拓く未開の未来とは?

音楽と豆知識
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この曲は新型クロスオーバーSUV「BYD SEALION 7」のCMタイアップ曲となっています。

この記事では「GLIM SPANKY(グリムスパンキー)」の「衝動」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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気付いているだろ 繰り返しなんてBAD
予感がするなら 疑うなよ手放すなよ
どこからか未来が 僕らを誘っている
“気分はどうだ?”って

立ち上がれば 新たな陽が昇る
周波数はそう 鼓動に合わせて
飛び込んでく 未開の果てまでも
調子いいグルーヴを回して 自由自在に
突き動かしていくのは衝動

信じているなら 振り返るなんてBAD
余裕なふりして 追い抜かせよ轟かせよ
どこまでもいこうぜ 留まらず挑んでいたい
得意な方法で

立ち上がれば 遮るものはない
回転数はそう 鼓動に任せて
目まぐるしく 塗り替わる日々の中
最新のモードで転がせ 少しずつでも
明日を変えられるのは衝動

どうして この時の輪に
望んで立ち向かうの
振り落とされないように
捨てて手にした
ゼロを10に変えて
君を君にするのは衝動

立ち上がれば すべては動き出す
周波数はそう あなたが合わせて
何回でも迫り来るクライシスを
最強の直感でかわしていこうぜ もっと

立ち上がれば 新たな陽が昇る
回転数はそう 鼓動に合わせて
飛び込んでく 未開の果てまでも
調子いいグルーヴを回して 自由自在に
僕らを動かすのは
突き動かしていくのは衝動

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「繰り返しなんてBAD」:輪廻を拒む“衝動”の哲学

歌詞冒頭に登場する「気付いているだろ 繰り返しなんてBAD」。
このフレーズは、ただの退屈やマンネリを嫌う若者の反抗ではありません。
ここでいう“繰り返し”は、仏教的な「輪廻(りんね)」の思想とも通じる深さを持っています。

輪廻とは、生と死を無限に繰り返す生命のサイクルのこと。
古代インドの思想から仏教に受け継がれ、日本でも「六道輪廻」などの概念として根付いています。
つまり、「繰り返しなんてBAD」とは、人生という大きな輪廻のサイクルから抜け出し、新しい可能性に飛び込もうとする“意志”の表明なのです。

生徒
生徒

「“BAD”ってすごく現代的な言葉なのに、こんな深読みできるんだね」

豆知識専門家
豆知識専門家

「面白いのが、“BAD”って、18世紀の黒人奴隷文化の中で“good”の裏返しとして使われた言葉なんだ」

生徒
生徒

「え、それ逆の意味じゃないの?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「うん、本来“bad”は悪い意味だけど、ストリート文化では“bad boy”“カッコいい不良”って意味に転じたりした。マイケル・ジャクソンの『BAD』もその文脈」

生徒
生徒

「ってことは、“繰り返しなんてBAD”って、ただの否定じゃなくて、“悪ぶってでも抜け出したい”ってニュアンスもあるの?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「まさに!その反骨の気持ちが“衝動”を生むわけだね」

「周波数はそう 鼓動に合わせて」:音楽と生命のリズムが重なる瞬間

「立ち上がれば 新たな陽が昇る
周波数はそう 鼓動に合わせて」

ここで注目したいのは、「周波数」と「鼓動」。
一見テクノロジーと生体の対比のようにも見えますが、実はこれらは深く共鳴する関係にあります。
人間の心拍や脳波も「周波数」として測定されることをご存知でしょうか?

とくにα波(アルファ波)と呼ばれる脳波は、リラックスして集中している状態のときに現れる周波数で、7.5〜13Hzの間
面白いことに、ヒーリング音楽や自然音の多くもこの周波数帯に合わせて作られているんです。

生徒
生徒

「“周波数は鼓動に合わせて”って、単なる比喩じゃないんだね」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そうそう。実際に、呼吸と心拍と脳波のリズムが整うと、パフォーマンスが高まるんだよ」

生徒
生徒

「それってスポーツ選手とかが“ゾーン”に入るときの感じ?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「まさにそれ。自分の“鼓動”という内なる周波数に外の世界を同調させる感覚だね」

生徒
生徒

「じゃあ、“衝動”って、自分の中のリズムを信じて、外のノイズをシャットアウトする力なのかも」

豆知識専門家
豆知識専門家

「うん、音楽と生命が一体化する感覚、それがこの歌の核心だと思うよ」

「ゼロを10に変えて」:“衝動”が生む創造の力

終盤で印象的なフレーズ「ゼロを10に変えて 君を君にするのは衝動」。
これは単なる情熱の強調ではなく、“創造”という行為そのものの本質に触れている表現です。

哲学者ハンナ・アーレントは、「行為とは、何もなかったところに何かを出現させる力だ」と述べました。
そしてそれは、思考や意図よりも前にある“衝動”から始まるのです。
また、近代文学においても、“自我の確立”とは衝動によって自らを形づくる営みとして描かれてきました。
ここでの「君を君にする」という表現は、他人や社会から与えられる“君”ではなく、自らの衝動によって“なっていく君”を意味していると考えられます。

生徒
生徒

「“ゼロを10にする”って、すごく抽象的だけど刺さる言葉だよね」

豆知識専門家
豆知識専門家

「実は、心理学的にも“創造”って“無”からの出発とされることが多いんだ」

生徒
生徒

「たとえば?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「ユングの“個性化”って概念があるんだけど、自分の本質を探る過程で、一度“無”に立ち返る必要があるんだって」

生徒
生徒

「“ゼロになる勇気”があるから、10になれるってことか」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そう。衝動は混沌からのスタート。でもそれが本当の自己形成につながっていく」

この楽曲『衝動』は、感情に任せて突き進むことを肯定するだけの“応援ソング”ではありません。
“繰り返し”という輪廻的な日常からの脱出、“鼓動”という内なる周波数への同調、そして“ゼロ”から自分を作り上げる創造。
それらすべてを貫いているのが「衝動」=自らを定義し、未来を動かしていく力なのです。

そしてタイトルの「衝動」は、“衝き動かす”という言葉が語源。これは“感情が物理的に身体を動かす”という古語的ニュアンスも含まれており、「動かされる」ではなく、「突き動かす」という能動の意思が込められています。

この曲は、あくまで自分で未来を回していくための“グルーヴ”を探す旅への招待なのです。

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