歌詞考察|宮本浩次『Today』というたった一語に託された祈りを深堀り

音楽と豆知識
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この曲はフジテレビ4月期火9ドラマ『人事の人見』の主題歌となっています。

この記事では「宮本浩次」の「Today -胸いっぱいの愛を-」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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Today それは愛を求め 愛に敗れ さすらいたどり着いた場所
こぼれ落ちた君の涙は どこまでもきれいだけど
サヨナラ 昨日までの 寂しさを ただ繰り返してる 涙色の世界
胸いっぱいの愛をToday 抱きしめたいぜ

Today 胸いっぱいの愛を抱きしめたい

心に響くように優しくささやいて
風をなびかせるように 愛を歌うよ
ひとりぼっちの俺はここで baby 君に歌うから

Today それは夢追いかけ 夢に敗れ ただよい流れ着いた岸辺
風のように 雲のように 肩を寄せ合ったふたり
すまねえbaby あるがままの俺受け入れられなくってなんかめげそうさ
君は寂しげな目で 雨もよいの空を見ていた

この世界にたったひとりの君だけに
俺の愛を全て捧げるぜ
目を閉じりゃあ悲しみの世界 baby 俺はここにいるぜ

Today 辛い時を乗りこえ そしてToday ベイベー
俺たちが新たな地平へ 飛び立つ

Today それは愛を求め 愛に敗れ さすらいたどり着いた場所
こぼれ落ちた君の涙は どこまでもきれいだけど
サヨナラ 昨日までの 寂しさを ただ繰り返してる 涙色の世界
胸いっぱいの愛をToday 抱きしめたいぜ

Today 胸いっぱいの愛を抱きしめたい
Today 胸いっぱいの愛を抱きしめたい

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「Today それは愛を求め 愛に敗れ」──“Today”に込められた時間感覚のズレと祈り

この歌は、冒頭から「Today」という英語の一語に大きな重みを持たせています。
“愛を求め 愛に敗れ”というフレーズが続くことで、「Today」という言葉が過去の連続線上にある“今日”ではなく、特別な“転換点”として使われていることがわかります。

【豆知識:英語 “Today” の語源と思想的意味】

生徒
生徒

ねぇ、“Today”ってただの「今日」って意味でしょ?何か特別な意味あるの?

豆知識専門家
豆知識専門家

実は、”Today” って「to(= this)」+「day」で、「まさにこの日」という強調を含むんだ。日本語でいう「今日この日」に近い。

生徒
生徒

なるほど。
「today」は単なる時間じゃなくて“今ここ”を強く意識させる言葉なんだね。

豆知識専門家
豆知識専門家

うん、しかも英語圏の文学では、“Today”は過去と未来を断ち切って「今日から始める」っていう再生の象徴としてよく使われるよ。

生徒
生徒

つまり、「愛に敗れた今日」は終わりじゃなくて、新しい一歩を踏み出す起点として描かれてるのか。

豆知識専門家
豆知識専門家

まさにそれ。歌詞の中では“Today”が何度も繰り返されてるけど、それって主人公の再生の祈りのようにも感じられるね。

「胸いっぱいの愛を Today 抱きしめたい」──“現代の万葉集”が描く愛のかたち

「胸いっぱいの愛を Today 抱きしめたい」というサビのフレーズは、情熱的でストレート。
けれどその裏には、時代を超えた“心の叫び”の系譜が感じられます。
実はこの曲の愛の表現は、日本最古の歌集『万葉集』にも通じる、飾らない想いの告白として読むことができるのです。

【豆知識:万葉集と「情熱の直球表現」】

生徒
生徒

万葉集って、もっと古風で難しいイメージがあるけど、「胸いっぱいの愛を」みたいな熱い表現ってあるの?

豆知識専門家
豆知識専門家

実はあるよ。
むしろ万葉集ほどストレートに情熱を歌った和歌集って、他にあまりないんだ。

生徒
生徒

えっ、それは意外かも…。

豆知識専門家
豆知識専門家

たとえば、大伴家持が詠んだ「うらうらに照れる春日に雲雀(ひばり)あがり情(こころ)悲しも独りし思へば」なんか、心があふれて抑えきれない感じがそのまま歌になってるよね。

生徒
生徒

なるほど…。確かに「情悲しも」って、心がこみ上げてる。

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。「胸いっぱい」って現代語のように聞こえるけど、“心あまりて言葉を知らずみたいな感情のあふれは、実は1300年前から人間が持ち続けてきたものなんだよ。

生徒
生徒

ってことは、この曲の“Today”も、一人の人間の魂の声を素直に出した、現代版の恋歌って感じなのかな?

豆知識専門家
豆知識専門家

うん。「愛に敗れてたどり着いた場所」っていう背景も含めて、まさに“現代の万葉”だと思う。

「夢に敗れ ただよい流れ着いた岸辺」──漂流する心と“さすらい”の美学

このフレーズでは、“夢に敗れた”ことで目的地を失った主人公が、まるで風や雲のようにただよう存在になっている描写が印象的です。

【豆知識:日本文学における「さすらい」の意味】

生徒
生徒

「さすらいたどり着いた」って、どこかで聞いたことあるような言い回しだよね?

豆知識専門家
豆知識専門家

それ、実は万葉集や平安文学にも出てくる“さすらい”の表現にルーツがあるんだ。

生徒
生徒

えっ、そんな昔から“さすらい”ってテーマあったの?

豆知識専門家
豆知識専門家

うん。たとえば西行法師は「旅こそが悟りに近づく道」と考えて、各地をさすらったんだよ。

生徒
生徒

じゃあ、歌詞の中の“さすらい”は絶望じゃなくて、魂の成長の過程とも言えるんだね。

豆知識専門家
豆知識専門家

そうそう。だからこの曲では、「敗れたこと」も無駄じゃないっていう美学が流れてるんだと思う。

「Today」という言葉に込められた、過去の連鎖を断ち切る“いまここ”の祈り。
そして、“さすらい”という一見ネガティブな経験が、古来より尊ばれてきた“魂の漂流”であるという視点。
これらがすべて一本の糸のようにつながって、タイトル『Today -胸いっぱいの愛を-』の真の意味が立ち上がってきます。
それは、今日という瞬間にこそ、過去の悲しみも未来の不安も含めた“ありったけの愛”を抱きしめて生きていこうという強いメッセージです。

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