【歌詞考察】女王蜂『強火』の“思い出の先”にある本当の意味とは

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この曲はTVアニメ『炎炎ノ消防隊 参ノ章』第1クールのオープニング主題歌となっています。

さっそく「女王蜂」の「強火」の歌詞の意味について徹底考察SNSでの感想もまとめましたのでぜひ読んでみてください!

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ねえ忘れないで
慣れてしまわないで
終わりより始まりの側に来て
怯えないで
諦めてしまわないで
誰の灰なのかすらもう判らずに

信じている (信じている)
傷つけてゆく (傷つけてゆく)
呆れるほどに 掠れ続け
穢れならば越えてゆく

ああ胸に火を前に
ふり投げろさあ毎日砕け
暮れる なにもなかった?
ああ思い出の先に
それを引き受けた世界に
居場所なら

ねえ強くなりたい
いま強く在りたい
終わりより始まりの側に来て
積もる影が
ひとつ消えて
形もなく崩れてゆく
仕方なさを捨てる

ああ胸に火を前に
ふり投げろさあ毎日砕け
暮れる なにもなかった?
ああ思い出の先に
それを引き受けた世界に
居場所なら

深く奥で
思い描き
打ちのめされては
繰り返して
なにもかもを越えてゆく

ああ胸に火を前に
ふり投げろさあ毎日砕け
暮れる なにもなかった?
ああ思い出の先に
それを引き受けた世界に
居場所なら

Na-na-na-na-na-na
ねえ強くなりたい
いま強く在りたい
終わりより始まりの側に来て

さっそく歌詞の考察をしていきます!!

※歌詞は公開されている部分で聞き取れた分を耳コピしたものです。

「終わりより始まりの側」——再生の前提としての“影”

『強火』の歌詞は、「ねえ忘れないで」「怯えないで」といった語りかけから始まるが、その背後にあるのは“”の存在だ。
この影とは、単なる過去の失敗やトラウマではなく、「まだ形を持っていない希望」の裏返しであると読むことができる。

つまり、光があるから影が生まれるように、未来への希望や再出発の強い意志があるからこそ、影が生まれ、それを意識せざるを得ない。
歌詞の「終わりより始まりの側に来て」という表現は、影の向こうにある新しい世界を指しており、「強火」というタイトルが示すように、燃え残った過去の記憶さえも“火”として使ってしまうような情熱を暗示しているようです。

ここで重要なのは、影が消えたときこそが“再生”の本当の始まりではなく、影を抱えたまま一歩を踏み出す瞬間こそが「始まり」なのだという視点である。

「それを引き受けた世界」——記憶を背負って生きる場所の意味

歌詞中に繰り返される「それを引き受けた世界」という表現は、記憶が単なる過去ではなく、“世界を変える契機”になり得ることを示唆している。

この「それ」とは何か?――それは、自分が背負ってきた痛み、他人から受けた傷、言葉にできなかった感情、そういった一つ一つの記憶だ。

ここで驚くべき解釈として注目すべきなのは、記憶そのものが“新しい居場所”を創造する媒体になっているという点である。

多くの楽曲が過去を断ち切り、忘れ、新しい自分を求めて旅立つストーリーを描く中、『強火』はむしろ“過去を背負って行け”と語りかけている。
その記憶を「引き受けた世界」が自分の居場所になるという視点は、過去との決別ではなく、過去の継承によって未来を切り開いていくという、非常に現代的な価値観に寄り添っている。

「影」と「記憶」が交差する場所——“強くなりたい”は「燃え尽きない」こと

本記事のタイトルである「影」と「記憶」の関係性が最も明確に交差するのは、「ねえ強くなりたい」「いま強く在りたい」というリリックに表れている。

この願いは、過去の“影”と、そこに積もった“記憶”の総体からしか生まれないものだ。
強さとは、傷がないことではなく、傷を受け止め、そこから何かを生み出す力だ。

「毎日砕け」と歌われる箇所は、一見すると過酷で絶望的にさえ映る。しかしここにあるのは、砕けながらも“燃え尽きずに残る火”の比喩であり、それこそが「強火」の真の意味だと考えられる。

“影”は希望の裏返しであり、“記憶”は未来の燃料である。
だからこそ、『強火』という曲は、影に飲まれず、記憶に押し潰されず、それらを燃やして進む力を鼓舞しているのだ。

まとめ

女王蜂『強火』は、単なる自己再生の歌ではない。
影を恐れず、記憶を引き受け、自分の火を絶やさずに生きること――それがこの楽曲に込められた真の“強さ”であり、タイトルにある「影」と「記憶」の交差点で生まれる「新たな始まり」の物語なんだと感じました。

TVアニメ『炎炎ノ消防隊 参ノ章』第1クールのオープニング主題歌

影を恐れず、記憶を引き受け、自分の火を絶やさずに生きること

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