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YOASOBI(ヨアソビ)の新曲「劇上」は10月1日より放送のドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』の主題歌となっています。
脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉、共演・二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波という豪華なメンバーによるドラマとなっており注目を浴びています!!
この記事では「YOASOBI(ヨアソビ)」の「劇上」の歌詞の意味についての考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!
気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!
YOASOBI(ヨアソビ) 劇上(げきじょう) 歌詞
踊れ dance!
暗闇の中で
踊れ dance!
野晒しの舞台で
「やってらんないな」
「冗談じゃないわ」
叫び出してしまいそうな想いが
誰もがそうだ
僕もそうだ
彷徨い歩けど行き止まり
この街は理想郷か
はたまた夢の墓場となるか
色めき立つ喧騒の
隙間に点るネオン灯
人知れず動き出す舞台があった
まばらに人と人
閑散としたダンスホール
静かにただ
主役を待つスポットライト
流れるミュージック(流れるミュージック)
誰もが着込んだ不安ごと
脱ぎ去る夜
幕が上がる
踊る dance!
暗闇の中で
きらりゆらりと
星も見えない夜に舞う
そこに写し見えた影法師
明日を探す僕らのシンボリズム
踊る dance!
肌身をあらわに
強かに舞う姿が美しい
やがてこの幕が降りた時
僕らは何者へと帰るのか
もしも世界が
舞台ならば
これも与えられた役回り?
たとえば 拍手喝采
完成された喜劇に身を賭して
指差され笑われる日々は
悲劇なのか
「このままでいいのか いけないのか」
それも全ては自分次第みたいだ
救いのない日々も憂いも
物語の一幕だとしたら
たとえ今が哀れでも無様でも
主役を演じ切る命であれ
踊れ dance!
今この劇上で
この身ひとつ
明日も見えない夜に舞え
今は誰も見向きもしない
そんな役回りでも知ったことか
踊れ dance!
野晒しの舞台で
がむしゃらに生きる僕らは美しい
いつかこの幕が降りるまで
この命を演じ続けるのさ
この命を見せつけてやるのさ
今この劇上で
踊れdance!
この幕が降りるまで
YOASOBI(ヨアソビ) 劇上 歌詞考察と豆知識
それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!
“野晒しの舞台”は1984年渋谷そのものだった
歌詞の冒頭「踊れ dance! 暗闇の中で」「野晒しの舞台で」というフレーズは、光り輝く都会の表側ではなく、その裏にある“無防備な現実”を映し出しています。
1984年の渋谷は「夢」と「混沌」が同居する街でした。
まだバブル経済の前夜で、若者たちは自分の居場所を探し、夜の街に集まっていました。
“野晒しの舞台”という言葉は、守られた安全地帯(楽屋)ではなく、誰からも見られる場所で必死に生きる姿を象徴しています。

「野晒し」という言葉は本来、墓地や死骸を雨風に晒す状態を意味する古語です。
転じて「無防備」「丸裸の状態」を表します。
歌詞では、若者たちが社会の中で“丸裸”の感情を抱えながらも、必死に踊り生きる姿を示していると考えられます。
ネオン灯と影法師に映る“役回り”
「明日を探す僕らのシンボリズム」という一節には、1984年渋谷のカルチャーが濃く投影されています。
当時の渋谷は「SHIBUYA109」や「渋谷PARCO」を中心に、ファッションや音楽の最先端が発信されていた場所でした。
しかし、その光の裏には、職も夢も定まらず、ただ「何者かになりたい」と願う若者たちがいました。
ネオン灯や影法師(=自分の影)は、光ある未来を探しながらも、自分の存在を見失う若者の不安を象徴しています。

「シンボリズム(Symbolism)」は19世紀フランスの象徴主義運動に由来する言葉です。
詩や芸術で、目に見えない感情や理念を象徴で表す表現手法を指します。
歌詞中の「シンボリズム」は単なる比喩ではなく、“影”や“ネオン”といった街のモチーフを通して、若者たちの無意識的な心象風景を映している可能性があります。
“劇上”というタイトルの意味
歌詞後半に出てくる「もしも世界が舞台ならば」「これも与えられた役回り?」というフレーズは、曲のタイトル「劇上」を理解する鍵です。
“劇上”とは、文字通り“舞台の上”のことですが、同時に「現実を生きる私たち全員が舞台の登場人物だ」というメタ視点を提示しています。
ドラマのタイトル「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」とリンクしており、楽屋(安心できる裏側)が見つからない現実で、それでも「主役を演じ切る」ことの重要性を問いかけています。

「劇上」という言葉は辞書には存在しない造語ですが、「劇場(げきじょう)」の漢字を分解した形でもあります。
劇場(Theatre)は本来“観る場所”を意味しますが、「劇上」は“観られる場所”を強調しています。
このタイトルは、観客ではなく“演じる側”に視点を移した挑戦的な表現だと考えられます。
YOASOBI(ヨアソビ) 劇上 歌詞考察と豆知識 まとめ
「劇上」は、1984年渋谷という“野晒しの舞台”に立たされた若者たちのリアルな姿を、舞台というメタファーで描いた楽曲です。
どんなに小さな役回りでも、主役のように生き抜くことこそが人生の意味であり、幕が降りる(=人生が終わる)その瞬間まで自分の物語を演じ切る覚悟を訴えかけています。
ドラマのテーマと完全にシンクロしており、現代を生きる私たちへの強いメッセージにもなっています。
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