歌詞考察|eill「ラストシーン」意味は終わらない恋の記憶だった

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eill(エイル)の新曲「ラストシーン.」は10月16日から、Amazon Prime Videoにて配信スタートした恋愛リアリティ番組の最新作『ラブ トランジット』シーズン3の主題歌となっています。

この記事では「eill(エイル)」の「ラストシーン.」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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ねぇ今夜の冷たい風が頬を撫でても
温めてくれる手は見当たらない

あなたがいないこの人生は
まだ少し慣れず たまに痛いよ
帰れない

ねぇお願い
あなたなしの世界
あの時「好き」と言えなかった
私の戸惑う 幼い手をぎゅっと握って
呆れた顔して笑って欲しいの

どんなに苦くても
同じ人生歩んで
あなたとまた恋に落ちるでしょう
ふたりで聞いたラブソングは
まだ私のこと想いながら聞いてよ

ねぇいつも私ばっかり
待たせちゃってごめんね
デートの日 雨が降って
1日不機嫌わがままで

あなたの優しさに何度も救われて
いつの日か愛を知ったの

今でも、
あなたがずっと残ってるの
臆病なこの恋のまま

ねぇお願い
あなたなしの世界
触れた指先 キスも忘れないように
会いたい想いは今ぎゅっと握って
今夜の歌で思い出すよ

どんなに苦くても
同じ人生歩んで
あなたとまた恋に落ちるでしょう
ふたりで聞いたラブソングは

どんな恋をしたって
誰と歌ったって
ずっとずっと想って聞いてよ。

恋が終わってしまったはずなのに、記憶は終わらない。
この曲は「別れる」ことを描いているようでいて、実は「記憶の中でまだ続いている恋」がテーマの曲です。
タイトルのラストシーンがその伏線です。
ラスト=最後の場面。
でも、歌詞の中の主人公はまだ“終わりを受け入れていない”。

ここからは具体的な歌詞をもとに、3つの視点から深く読み解きます。

“季節の風”が恋の決着を表す理由

注目フレーズ
ねぇ今夜の冷たい風が頬を撫でても
温めてくれる手は見当たらない

この冒頭の「冷たい風」が象徴しているのは、恋が終わった“現実”です。
恋人の手はもうない。
頬を撫でるのは優しさではなく冷たい風だけ。

豆知識専門家
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「風」には季語がある。
冬の風は「木枯らし」と呼ばれ、“変化・終わり”の象徴。

俳句では、風は感情の揺れや季節の移り変わりを表し、特に冬の風は「失恋」「別離」を象徴する季語として扱われてきました。

つまり、主人公にとって「冷たい風」は
“あなたがいない現実”
“恋が終わった季節”
を一瞬で理解させるトリガーになっているのです。

でも主人公はまだ言います。

帰れない

物理的に帰れないのではない。
「あなたがいない世界」に戻れない、という心情です。

恋を“やり直したい”ではなく、“何度でも出会う”という決意

注目フレーズ
どんなに苦くても
同じ人生歩んで
あなたとまた恋に落ちるでしょう

「また恋に落ちる」という表現は、未練とは違います。
“次の人生でもあなたを選ぶ”という覚悟に近い。

豆知識専門家
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恋に落ちる(fall in love)は直訳すると「落下」。
英語圏では 「コントロールできない感情に落ちる」 を意味します。

さらに「同じ人生歩んで」というフレーズには
“人生を何度でもやり直せるなら”という想いが込められている。

これは、仏教の「輪廻転生(りんねてんしょう)」の概念にも似ています。
人は何度も生まれ変わり、また出会い、また別れる。
主人公はその永遠のループの中で「何度でもあなたを愛す」と宣言しているのです。

恋が終わった曲ではなく
“終わらせない恋の決意”

この曲の核心がここにあります。

思い出を閉じることができない理由

注目フレーズ
ふたりで聞いたラブソングは
まだ私のこと想いながら聞いてよ

そしてラストに向けて最も胸が刺さるフレーズ。

どんな恋をしたって
誰と歌ったって
ずっとずっと想って聞いてよ。

曲が終わっても、思い出は終わらない。
タイトルの「ラストシーン」は映画用語ですが、ここで伏線が回収されます。

豆知識専門家
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映画用語で「ラストシーン」とは
“最も観客の心に残るシーン”

監督はラストシーンに、作品全体のメッセージを込めます。
つまりこの曲は「ラブソング=ラストシーン」。
歌を聴くたびに、彼女との“最終場面”が再生される。
忘れようとしても、音楽が記憶を巻き戻す。

主人公は曲に祈っているのです。
「この恋のラストを、音楽で永遠にして」

「ラストシーン」は
“終わった恋を終わらせないための歌”
です。

冷たい風で恋の終わりを描き
輪廻のように「何度でも好きになる」と誓い
ラブソングで記憶を永遠にする。

タイトルのラストシーンに込められた意味は

あなたとの恋の終わりの場面。
でも、私の記憶ではまだ終わっていない。

あなたの人生のラストシーンにも
私が映っていますように。

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