歌詞考察|Creepy Nuts「Mirage」現代の欲望と逃避の本質とは?

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この曲は7月4日より放送されるTVアニメ「よふかしのうた Season2」のオープニング主題歌となっています。

この記事では「Creepy Nuts(クリーピーナッツ)」の「Mirage(ミラージュ)」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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明かりの灯った midnight エゴと欲と未来が行き交う
あんなにぼやけた視界ネオンがなぞる濡れた輪郭
Until morning
まだ冷めないで時が引き裂く
Woo yeah, yeah, yeah

呆れた顔でgood night追いつけたと思えばmirage
あの日のままで触れたいとっくに脱ぎ捨ててた品格
あっという間に起こる間違い yeah 夜は短く
ガス切れのライターが照らす経緯

ちょっと待ってや俺にゃ家庭があって生活があってや

ほんとあかんで俺が嘘つく前にとっくにまたがってる
ラリラリララ 今日も鼻歌交じり開いた鍵穴
本当勝手やな確か20年前もこんな始まり方
選べなかったしな日向か 否、暗闇かどっちか
もっと書いてもっと歌って欲張って笑う
お前の計画通り溶けていく明日
Wow
どうでもいいや woo この通り woo もう止まんねえや
Ha ha ha

呆れた顔でgood night
追いつけたと思えばmirage
あの日のままで触れたいとっくに脱ぎ捨ててた品格
あっという間に起こる間違い yeah 夜は短く
ガス切れのライターが照らす経緯

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

ネオンにぼやけた輪郭──「midnight」と“欲望都市”の記憶

ネオンがきらめく“midnight”に交錯するのは、エゴと欲、そして不確かな未来。
それはまるで都市そのものが息づき、個人の意志や希望を呑み込んでいくような描写です。
ここに描かれているのは、理性が眠り、欲望が目覚める“夜の本音”の時間。

豆知識専門家
豆知識専門家

実は“ネオン”って、元々は化学元素「ネオン(Ne)」から来てるんだよ。1902年に発見されたんだけど、ネオス(νέος)っていうギリシャ語で「新しい」って意味なんだ。

生徒
生徒

へぇ!じゃあ“ネオン街”っていうのは、「新しい光」ってこと?

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。戦後の日本では、ネオンは復興の象徴だったんだ。でも高度経済成長を経て、“新しさ”は“欲望の象徴”に変わった。夜の街に灯るネオンは、現代の“夢と欺瞞”の入り口でもあるってこと。

生徒
生徒

歌詞に出てくる“エゴと欲”って、まさにその象徴ってわけか。ネオンの光は、希望よりも「欲の誘惑」って意味で使われてるのね。

豆知識専門家
豆知識専門家

そうそう。この“midnight”は単なる時間帯じゃなく、境界を越える魔の刻なのよ。

「mirage」にすり替わる関係──“品格”を脱ぎ捨てた夜の皮肉

呆れた顔でgood night 追いつけたと思えばmirage
あの日のままで触れたい とっくに脱ぎ捨ててた品格

このパートでは、“過去の理想”と“現在の現実”のズレが描かれています。
触れようとした瞬間に“mirage(蜃気楼)”だったと気づく──それは、人間関係でも、夢でも、すべてが曖昧な幻に変わってしまう夜の儚さを示唆しています。

豆知識専門家
豆知識専門家

“mirage”って実はフランス語から来てて、ラテン語の「mirari(驚く、見つめる)」が語源なんだよ。

生徒
生徒

へぇ!それって「ミラクル(奇跡)」の語源と同じ?

豆知識専門家
豆知識専門家

鋭い!まさに同じ。どっちも「ありえないものを見てしまう」って意味合いがある。つまり“mirage”は、ありもしないものを欲望が作り出してしまった幻ってこと。

生徒
生徒

じゃあ、歌詞の“触れたいけど品格を捨てた”っていうのは、幻に触れようとして自分の理性まで手放しちゃったってこと?

豆知識専門家
豆知識専門家

その通り。欲望に走った結果、本当の“品格”=アイデンティティを脱ぎ捨ててるの。だけどそれでも触れたい──その矛盾が人間っぽくてリアルなんだよ。

“ガス切れのライター”が照らす経緯──選べなかった日向と暗闇

ガス切れのライターが照らす経緯
選べなかったしな 日向か 否、暗闇かどっちか

この場面では、過去の選択の後悔と、どうしようもない運命への皮肉が描かれます。
ライターは火を灯す道具。でもその“ガス切れ”という状態が、燃やしたい過去も、情熱も、今はもう残っていないことを象徴しています。

生徒
生徒

“ガス切れのライター”ってただの比喩かな?なんかリアルで印象的だけど。

豆知識専門家
豆知識専門家

いや、あれって実は「失われた衝動」とか「情熱の不在」って意味合いがあるんだよ。そもそもライターって英語の「ignite(点火する)」と関係してる。

生徒
生徒

igniteって、エンジンの“イグニッション”とかのやつね!

豆知識専門家
豆知識専門家

そうそう。だから“ライター”は、スタートや衝動の象徴。でもガスが切れてるってことは、その出発すら叶わない状態なんだ。何かを始めたくても、もう点火できない=終わってるっていう暗喩。

生徒
生徒

なるほど…「経緯を照らす」っていうのも、その火で過去を見ようとしてるけど、灯らないってことか。

豆知識専門家
豆知識専門家

まさに。これは“過去の言い訳を探すけど、もう言葉も熱も残っていない”っていう喪失の表現でもあるの。

「Mirage」とは、目の前にあるようで決して触れられない幻。それは過去の理想かもしれないし、誰かとの関係性かもしれません。この歌詞は、夜という魔の時間帯を通して、“欲望・逃避・選択の後悔”を一つのストーリーに仕立てています。

あっという間に通り過ぎる夜、“ガス切れのライター”で何かを照らそうとする姿には、もはや情熱ではなく、“過去にすがるしかない現実”の哀しみがにじみます。

タイトルの「Mirage」は、そのすべてを象徴する言葉です。見えていたものは本物ではなかった。でもだからこそ、見えた“幻”にこそ、ほんとうの欲望や真実が隠れていたのかもしれません。

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