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この曲は7月4日(金)公開の映画『この夏の星を見る』の主題歌となっています。
この記事では「suis from ヨルシカ」の「灯星(ともしぼし)」の歌詞の意味についての考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!
気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!
suis from ヨルシカ 灯星(ともしぼし) 歌詞
新しい朝の日に
答えはもう
みえていたんだろう
新しい朝の日に
世界は もう でも、
君の声を まだ
聞かせてもらってないから
星クズ
どこに蒔いた
新しい希望の中で
星々
どこに咲いた
新しい光の中で
そして
風は今日も また
運んでくるんだろ
流れた 時を
まるで
洗い流すように
やがて
振り返らずに
丘の上へ駆けた
あの夏の日に
そっと
帰っていくんだろう
言葉では
戻れないよ
なくしたんだ
その場所のキーを
でも光は
ただ一つの
ゆくさきを
照らしていた
あの日々には
戻れないよ
なくしたんだ
君への切符
でも星は
ただ一つの
ゆくさきを
照らしていた
そして
風は今日も また
運んでくるんだろ
流れた 時を
まるで
洗い流すように
やがて
振り返らずに
丘の上へ駆けた
この夏の日に
そっと
帰っていくんだろう
suis from ヨルシカ 灯星(ともしぼし) 歌詞考察と豆知識
それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!
「新しい朝の日に」──青春はいつも“後から始まる”
「新しい朝の日に 答えはもう みえていたんだろう」
「新しい朝」という表現が象徴するのは、何かが始まる瞬間。
でも、青春において本当の“答え”は、過ぎ去ってからようやく見えてくるものですよね。
このフレーズは、まさにそんな“遅れてやってくる青春の気づき”を描いているように思えます。
青春って、その渦中にいるときは息苦しくて、正解もわからなくて、ただ必死。けれど、後になって「あれが答えだった」と気づくことがある。
それを「新しい朝」と呼ぶことができるのかもしれません。

ねえ、「青春」ってなんで“青い春”って書くか知ってる?

うーん、若くて未熟って意味かな?よく「青二才」とか言うし。

それもあるね。でも実は「青春」って、もともと中国の五行説に由来する言葉なんだよ。

えっ、五行説?あの木・火・土・金・水の?

そうそう。五行には四季も割り当てられてて、春は「木=青」なんだ。だから「青春」は「春=青=始まりの季節」という意味。若さと新しさを象徴してるんだよ。

なるほど、そう聞くと「新しい朝」って本当に青春の象徴だね!
「丘の上へ駆けた」──青春はいつも“遠くから振り返る風景”
「やがて 振り返らずに 丘の上へ駆けた あの夏の日に そっと 帰っていくんだろう」
この一節は、まさに青春の“映像”のよう。
風に揺れる草原、駆け上がる足音、振り返らない背中。
私たちは、過ぎ去った青春をこうして心の中で再生することで、何度も“帰る”のかもしれません。
「丘の上」という言葉は、時間の経過を象徴しているようにも思えます。
大人になって高い場所から振り返ると、そこに小さく見えるのは、必死に走っていたかつての自分。
でも、そのときは前しか見ていなかった──その姿が尊く、美しいのです。

青春って、どうしても“夏”とセットで描かれることが多いよね。

たしかに!漫画も映画も、告白も部活も、だいたい夏!

実は「夏=青春」って、昭和の日本文学やドラマ文化の影響が大きいんだよ。

へぇ、そうなんだ!

「夏=一瞬で終わる=刹那的」という概念が、太宰治や川端康成の文学で定着して、戦後の青春ドラマにも受け継がれたの。

だから「駆ける」「丘」「振り返らない」っていう演出が多いんだね。時間が限られてるからこそ輝くんだ。
「光は ただ一つの ゆくさきを 照らしていた」──迷いながらも進む青春の指標
「でも光は ただ一つの ゆくさきを 照らしていた」
この「光」は、青春という時間の中で見えてくる“進むべき方向”を表しているようです。
それは希望かもしれないし、誰かの存在かもしれません。
そしてこの曲のタイトル「灯星」は、“星のような灯り”という意味。
迷いの中にいるとき、遠くに微かに光る“道しるべ”こそが青春には必要なのです。
青春は、暗がりの中で自分なりの光を見つける旅でもあります。

「灯星」って、なんで星を“灯り”って言ってるんだろうって思わない?

あ、たしかに。星って光ってはいるけど、灯りって言うと何か意味深な気がする。

実はね、青春と星って、古代からすごく密接な関係があるんだよ。

えっ、どういうこと?

ギリシャ神話では、青年の魂は死後「星」になるって信じられてたの。だから星は“若者の象徴”だったの。

つまり、「灯星」って、青春の記憶を照らし続ける魂の象徴ってこと?

そう!消えてしまったように見えて、夜空の奥でちゃんと灯ってる。それが青春なんだよ。
suis from ヨルシカ 灯星(ともしぼし) 歌詞考察と豆知識 まとめ
「灯星」というタイトルは、“過去の記憶の灯り”であり、“もう戻れない青春の残光”でもあります。
歌詞に登場する「新しい朝」「丘」「星」「光」は、すべてが青春という一瞬の時間を象徴するモチーフとして丁寧に配置されています。
そしてこの歌が伝えているメッセージは、こうです。
「青春には戻れない。でも、それでもなお、そこから導かれて今を生きている」。
誰の中にも灯っている小さな「灯星」が、今日も静かに未来を照らしているのかもしれません。
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