歌詞考察|ゆず「GET BACK」に込められた心理的再生のメッセージとは

音楽と豆知識
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この曲は4月11日より放送されているアニメ『ポケットモンスター メガボルテージ』編の新オープニングテーマとなっています。

この記事では「ゆず」の「GET BACK(ゲットバック)」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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わたしだけ取り残された時を
生きている様な
君みたいに私の明日も
進化しなくちゃいけないのにね
草原を駆け抜けるような
マジカルを見せてよ
彷徨う 時の旅人
幻の桃源郷
探し求め 見失ってずっとここに
消えゆく光 GET BACK

僕だけが たどり着いた世界
たった一人 ただ独り 違う
戻れない 卷き戻せない
それでももう一度願い 解き放で
熱く燃えたぎるような
ほのおのうたごえ

さあ君と取り戻すのさ
そう僕らの理想郷
目を開ければ手を伸ばせば きっとそこに
目覚めるよ今 GET BACK
未来を
GET BACK

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

取り残された「わたし」──時間感覚の歪みに潜む“時間的自己”

「わたしだけ取り残された時を 生きている様な」

この歌詞は、他人と比較して自分の時間だけが止まっているような感覚を描いています。
心理学では、こうした感覚は「時間的自己(temporal self)」の混乱と関連しています。
未来の自分を想像できなくなると、人は“現在”に閉じ込められたように感じ、強い焦燥感を抱くのです

生徒
生徒

ねえ、「わたしだけ取り残された時を」って、すごく切ない感覚じゃない?

豆知識専門家
豆知識専門家

それ、心理学では“時間的自己”っていう概念で説明できるよ。

生徒
生徒

時間的自己?初めて聞いた!

豆知識専門家
豆知識専門家

簡単に言うと「過去・現在・未来の自分をどう結びつけて捉えてるか」ってことなんだ。未来の自分をリアルに想像できなくなると、現在が孤立して感じる。

生徒
生徒

ああ、まさに「わたしだけ時が止まったみたい」って感覚か…。

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。その感覚が強まると、抑うつ状態に近づく危険もあるんだよ

「彷徨う時の旅人」が求めるもの──幻想としての“桃源郷”と心理的安全基地

「彷徨う 時の旅人 幻の桃源郷 探し求め 見失って」

このフレーズは、理想を追い求める旅人の姿と重なります。
心理学的に見ると、「桃源郷」とは“心理的安全基地”の象徴です。
ボウルビィの愛着理論によれば、人間は不安な時ほど“安心できる場所”を求め、それが幻であっても心の拠り所にします。

生徒
生徒

「幻の桃源郷」って、なんかロマンチックな響きあるけど、心理学的にはどうなの?

豆知識専門家
豆知識専門家

それって“安全基地”って概念に近いよ。
ボウルビィの愛着理論では、安心して戻れる場所の存在が、人の精神の安定を支えてるっていう考え方なんだ。

生徒
生徒

じゃあこの「桃源郷」って、実在する理想郷じゃなくて、安心感の象徴?

豆知識専門家
豆知識専門家

そうそう。現実に辿り着けなくても、“ある”と信じてることで不安に耐えてるんだよ。

生徒
生徒

だから“探し求め 見失って”も、納得できるな。理想を見失うと心が不安定になるってことか。

“GET BACK”という行為──心理的リカバリーと自己回復のプロセス

「さあ君と取り戻すのさ そう僕らの理想郷」

タイトルにもなっている「GET BACK」は、単なる“元に戻る”ではなく、心理的なリカバリー=自己の回復を意味しているように思えます。
人は困難や喪失の中で自己を見失うことがありますが、それを再び見出そうとする行為こそが“GET BACK”なのです。

生徒
生徒

「GET BACK」って単なる“過去への回帰”に見えるけど、もっと深い意味あるの?

豆知識専門家
豆知識専門家

あるよ!心理学では“リカバリー”っていう考えがあって、これは「元に戻る」というより「傷から学んで再生する」ってこと。

生徒
生徒

なるほど、進化する“回復”って感じだね。

豆知識専門家
豆知識専門家

うん、PTG(ポスト・トラウマティック・グロース)って言葉もあるくらい。トラウマを経験したあと、人はより成熟した自己を築けるって考えなんだ。

生徒
生徒

「さあ君と取り戻す」って、“過去”じゃなく“理想”を取り戻すってことなんだね。

『GET BACK』は、時間に取り残されたような「わたし」の視点から始まり、“理想郷”という幻想を求めながら、最終的に“自己の再構築”に向かう物語です。
タイトルの「GET BACK」は、ただ過去に戻るのではなく、「心理的な自分の核を取り戻す」ことを意味しています。

人は失われた自己を取り戻すために旅をする──
この曲は、そんな誰もが抱える内的な闘いと再生のストーリーを、美しいメロディーとともに描いています。

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