歌詞考察|Da-iCE「サンクチュアリ」の語源と植物の隠喩を読み解く

音楽と豆知識
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Da-iCE、北川悠仁(ゆず)と共作した新曲「サンクチュアリ」は2025年5月17日・18日に東京・東京ビッグサイトにて開催された【TOKYO GX ACTION CHANGING ~未来を変える脱炭素アクション~】のイメージソングとなっています。

この記事では「Da-iCE(ダイス)、北川悠仁(ゆず)」の「サンクチュアリ」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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離さないよ(何度でも)
たわいない日々で(輝く)
芽を出す緑のように(僕らは)
大袈裟じゃなくて(いつでも)
一握りの優しさ(優しさ)
今 未来へ 繋いでいく

心のままがいい
本当のサンクチュアリ
誰かを想う時
願う光

※歌詞は現時点で判明している部分を耳コピしたものになります。

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「芽を出す緑のように」──植物の成長が象徴する“関係性”のサンクチュアリ

ここでは“芽”が、恋人同士あるいは人間関係そのものの始まりを象徴し、「緑」はその関係がすくすくと育っていく様子を指していると読めます。

でも実は、ここに登場する“緑”には、日本文化における古語的な意味合いも重なってきます。


〈豆知識:古語における「緑」の意味〉

生徒
生徒

「“緑”って単に色じゃないの?なんか爽やかな印象っていうだけで使ってると思ってた。」

豆知識専門家
豆知識専門家

「実は、“緑”って古語では“若さ”とか“生命力”を象徴する言葉だったんだよ。」

生徒
生徒

「え、それ色じゃなくて感覚を表す言葉なの?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そうそう。『万葉集』では“緑の黒髪”みたいに使われて、若くみずみずしいことを表現してたんだ。
だからここでの“緑”も、ただの色じゃなくて、関係性の新しさとか、命の躍動を象徴してるのかもしれない。」

生徒
生徒

「なるほど。芽が出る“緑”って、単に始まりじゃなくて、未来への可能性を秘めたエネルギーってことか。」

このように考えると、「サンクチュアリ=聖域」というより、「サンクチュアリ=育まれる場所」としての意味が深く染みてきます。
何気ない日々を過ごす中で、ふたりの“芽”が守られ育っていく、その場こそが“サンクチュアリ”なのです。

「一握りの優しさ」が意味する、ほんの少しの“余白”が生む神聖さ

「一握りの優しさ」とは、大きな愛情でも派手な行動でもありません。
日々の小さな思いやり、目配せ、言葉の選び方など、そんな“ささやか”なものを指しています。

でも、この“一握り”という表現がとても重要です。


〈豆知識:仏教における“一握り”の思想〉

生徒
生徒

「一握りの優しさって、なんか物足りないようにも聞こえちゃうね。」

豆知識専門家
豆知識専門家

「実は仏教には、“一握りの砂”にも命や宇宙が宿るっていう考え方があるんだよ。」

生徒
生徒

「へえ、それってどういうこと?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「『華厳経』とか『法華経』に出てくる話なんだけど、小さな存在の中にも無限の世界が広がっているって考えるの。“一粒の砂に宇宙を見よ”みたいな思想。」

生徒
生徒

「ってことは、“一握りの優しさ”にも、無限の意味が込められてるってこと?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そう。“ほんの少し”だからこそ、それを差し出せることの尊さがある。相手を思って手放せるその優しさが、サンクチュアリ=聖域を支えてるんだと思うよ。」

このように、“少なさ”の中にある“深さ”を読み取ることで、歌詞がぐっと奥行きを持って響いてきます。

「本当のサンクチュアリ」──“聖域”の語源が語る、誰かを守るとは何か

ここで登場する「サンクチュアリ」という言葉は、日本語でもしばしば使われるようになってきた英語表現ですが、もともとはラテン語の「sanctuarium」に由来し、「聖なる場所」を意味します。


〈豆知識:「サンクチュアリ」の語源と文化的意味〉

生徒
生徒

「サンクチュアリって、最近は“避難場所”とか“心の拠り所”って感じで使ってるけど、元の意味ってなんなの?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「語源はラテン語の“sanctus(聖なる)”に由来する“sanctuarium”。
本来は、教会の最も神聖な場所=祭壇の周囲を指す言葉なんだよ。」

生徒
生徒

「じゃあ、守られてる空間ってこと?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そう。そして中世ヨーロッパでは“サンクチュアリ法”というのがあって、罪を犯した人でも聖域に逃げ込めば一時的に保護されたんだ。」

生徒
生徒

「守るべきものがあるからこそ“聖域”なんだね。歌詞で“心のままがいい”って言ってるのも、そのままの感受性を保つ空間を守るって意味かも。」

この考察をもとにすると、「サンクチュアリ」は単なる恋人同士の関係を超えて、“本当の自分を保てる場所”を象徴しているように思えてきます。

この歌詞に込められたメッセージは、とても静かで、とても力強い。

目立つ言葉は少ないけれど、「芽を出す緑」や「一握りの優しさ」に象徴されるのは、日々の小さな積み重ね。
そのひとつひとつが誰かの心に静かに火を灯し、その場が“サンクチュアリ=聖域”となっていく。

そしてこの曲のタイトルである「サンクチュアリ」は、単なる“愛の逃げ場”ではなく、
「心のまま」でいても壊れずに済む、そんな“世界を変える最小単位の場所”なのです。

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