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Aimer(エメ)の新曲「Little Bouquet(リトルブーケ)」は11月7日より劇場公開となる「羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来」の日本版主題歌となっています。
この記事では「Aimer(エメ)」の「Little Bouquet(リトルブーケ)」の歌詞の意味についての考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!
気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!
Aimer(エメ) Little Bouquet(リトルブーケ) 歌詞
どこかで落ちた 優しい涙が
冷たく凪いだ心を揺らした
悲しみも怒りも 燃やし続けるほど
胸が痛くて 逃げ場もなくて
思い描けなかった道を ただ思いがけなく見つけていた
君に会えた 面影が重なって消えた
小さな幸せを束ねて
揺れる未来の片隅に飾ろう
笑っていてほしい 隣にいてほしい
ありふれた喜び 口ずさんで
きっと花開いた願いを
ひとり泣いてた君へと贈るよ
歩き出せるように 夢に向かえるように
失くした光を見つけに行こう
心と違う答えを出しては
軋む音に耳をふさいでいた
間違いも正しさも 傷を重ねるほど
分からなくなって 答えはなくて
君の声が 閉じ込めた胸に響いていた
小さな足跡を重ねて
遠い旅路の帰り道にしよう
覚えていてほしい 信じていてほしい
繋いでいた手の温かさを
きっと花開いた願いを
ひとり泣いてた君へと贈るよ
歩き出せるように 夢に向かえるように
失くした光を見つけに行こう
笑っていてほしい 隣にいてほしい
探した未来へと繋がるから
Aimer(エメ) Little Bouquet(リトルブーケ) 歌詞考察と豆知識
それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!
失われた心が再び動き出す瞬間
歌詞はこの一節から始まります。
「どこかで落ちた 優しい涙が 冷たく凪いだ心を揺らした」
ここで注目したいのは、“涙が心を揺らす”という表現です。
涙は悲しみの象徴ですが、この歌では「凪いだ心(=動きを失った心)」に波を戻します。
涙は感情の噴出ではなく、停滞していた感情が再起動するきっかけなのです。

日本語の「涙」は古語で「泪(なだ)」とも書かれます。
この「なだ」は“水が流れる場所”を意味し、「海峡(なだ)」の語源でもあります。
つまり涙は、**心と心をつなぐ“通り道”**を持つ言葉だったのです。
だからこの歌詞に登場する涙は、ただの感情ではなく
「誰かと繋がるための最初の動き」 なのです。
悲しみ・怒り・葛藤。
その痛みは無駄ではなかった。
涙が落ちた場所に、のちに「Little Bouquet」が咲くからです。
伝えられなかった想いを束ねる文化
サビのフレーズ
「小さな幸せを束ねて 揺れる未来の片隅に飾ろう」
ここでやっていることは、
“感情を言葉のかわりに花束にして贈っている” という行為です。

「Bouquet(ブーケ)」はフランス語で
元々は「茂み」「小さな森」という意味でした。
花束ではなく、自然の力や生命の集まりを象徴していたのです。
そして中世ヨーロッパでは
「愛を言葉にするのは無粋」とされ、
花で気持ちを伝える風習が生まれました。
だから「Little Bouquet」とは
“言葉にならなかった気持ちを集めた記憶の束”。
ありふれた喜びが、 “束ねられることで意味になる”。
この歌のタイトルの意味がここで回収されます。
記憶を辿って、光へ向かう
後半の歌詞。
「小さな足跡を重ねて 遠い旅路の帰り道にしよう」
「失くした光を見つけに行こう」
ここには明確なテーマがあります。
過去と未来を繋いでいくこと。

“足跡”には日本語独特の歴史的意味があります。
古典文学では「足跡」は単に歩いた跡ではなく、
「存在した証」「心が残した痕跡」 を表す言葉でした。
時間を進むだけではなく
過去を抱えたまま、未来に向かう。
過去を忘れることが前進ではない。
過去を持っていくから、“帰る道”が生まれる。
Little Bouquet は
失った光を探しに行くための「地図」 だったのです。
Aimer(エメ) Little Bouquet(リトルブーケ) 歌詞考察と豆知識 まとめ
涙は心を動かし
小さな幸せは束ねられ
足跡は未来への道となる。
Little Bouquet
それは 「言葉にならない想いを束ねて贈る花束」 のこと。
誰かを励ましたいとき
派手な言葉はいらない。
日々の中で見つけた小さな幸せを、そっと渡すだけでいい。
この曲が教えてくれたのは
“愛は大きくなくていい、続くことが大切”
という静かな強さです。

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