歌詞考察|back number『ある未来より愛を込めて』裏側を読み解く

音楽と豆知識
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この曲は6月20日より放映開始となる“モスバーガー”新ブランドCMのために書き下ろされた楽曲となっています。

この記事では「back number(バックナンバー)」の「ある未来より愛を込めて」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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君が君を今日嫌いになっても続きがあること
決して嫌なことばっかりじゃないってこと
せっかくだしな多分笑ってよ誰かと一緒に
まだ君の知らない未来より愛を込めて

※歌詞は現時点で判明している部分を耳コピしたものになります。

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

「君が君を今日嫌いになっても」──“嫌い”を肯定する優しさ

このフレーズは一見ネガティブですが、語り手は“嫌いになることすら受け止めている”という深い優しさを含んでいます。
ここにあるのは「自己否定の肯定」という、現代のメンタルヘルスにも通じるメッセージです。

実は、「嫌い」という言葉そのものにも、時代を超えた面白い変化があります。

生徒
生徒

「“嫌い”って昔から否定的な意味だったの?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「それが、江戸時代以前の『きらい』って“好みの偏り”を意味してたんだよ」

生徒
生徒

「へぇ、じゃあ“嫌い”って、“単に自分に合わない”ってことだったの?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そうそう。たとえば“きらい事”は、宗教や生活の中で“避けているもの”って意味だったの。必ずしも悪感情じゃなかったんだ」

生徒
生徒

「今の“自己嫌悪”みたいな強さはなかったんだね。そう聞くと、この歌詞の“嫌い”も責めるニュアンスじゃないってわかる気がする」

この「嫌い」を否定せず「続きがあること」とつなげる視点は、感情を“そのままにしておく”という仏教的な「中道(ちゅうどう)」にも通じる思想です。
自分の感情を否定も肯定もしない、そのまま見ること。そこに本当の救いがあるのかもしれません。

「まだ君の知らない未来より愛を込めて」──“未来”が語り手になるという構造の奇跡

この曲最大の特徴は、タイトルにもある「未来」が“愛を込める側”になっている点です。
未来という概念が、いまの自分を見守ってくれている。これは通常の時間感覚を逆行させた構造です。

〈豆知識会話〉

生徒
生徒

「“ある未来より”って言い方、ちょっと不思議じゃない?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「うん、“未来から手紙が来る”みたいな構造って、実は日本語に昔からあるんだよ」

生徒
生徒

「えっ、未来からの手紙ってどういうこと?」

豆知識専門家
豆知識専門家

「たとえば“未来完了”っていう文法構造があるんだけど、“○○しているはず”とか“しているだろう”って、未来にいる自分が予測して今に語りかけてるような言い回しなんだよ」

生徒
生徒

「なるほど、だから“未来”が語り手になれるんだ。時間が進むだけじゃなく、折り返して包んでくれるんだね」

豆知識専門家
豆知識専門家

「そう。“未来”という抽象を人格化して、自分に“愛”を与えてくる。この視点は、文学や詩でもあまり見られない逆転構造なんだ」

ここには、未来をただの“結果”や“待つもの”とするのではなく、自分を見守り導く“存在”とする、ある種の哲学的な転換があります。
未来は不確かであるがゆえに怖いものとされがちですが、この歌詞ではむしろ「未来こそがいまを救ってくれる」と語っているのです。

この楽曲が伝えているのは、いまの自分がどんなに傷ついていても、まだ知らない未来の自分がそれを抱きしめてくれる、という“時間を超えたエール”です。

タイトルの『ある未来より愛を込めて』というフレーズ自体が、そのメッセージを象徴しています。
未来が、あなたのことをすでに思っている。
未来が、いまのあなたに手紙を送ってくれている。
その逆転した構造が、私たちの心に優しく届くのです。

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