歌詞考察|Aぇ! group『Destiny』抗えぬ想いを語源から紐解く

音楽と豆知識
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この曲は4月19日より放送されているテレビ朝日系オシドラサタデー『ムサシノ輪舞曲』の主題歌となっています。

この記事では「Aぇ! group(ええ グループ)」の「Destiny(デスティニー)」の歌詞の意味について考察と歌詞に含まれるワードについての豆知識を書いています!

気軽に楽しみながら豆知識を増やしていきましょう〜!

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幸せであれば良いって
蓋してみたけれど
誰かの横で笑うなんて
許せないや
もういっそなら 追い越してさ
今すぐ 君を奪い去りたい
好きなんだよ 怖いくらい
ねえ 僕じゃダメかな
愛しい人
2人を繋いだ
まだ透明な糸が
引き合って 変わってく Destiny

※歌詞は現時点で判明している部分を耳コピしたものになります。

それでは歌詞考察と豆知識を合わせて書いていきます!

透明な糸が導く先:「Destiny」の語源に隠された“引き寄せ”の力

2人を繋いだ まだ透明な糸が 引き合って 変わってく Destiny」
このフレーズは、目に見えない“運命の糸”がふたりを引き寄せている様子を描いています。
ここで注目したいのが、タイトルにある「Destiny」という言葉の語源です。

実は「Destiny」は、ラテン語の「destinare(デスティナーレ)」に由来します。
この語は「固定する」「縛りつける」という意味がありました。

つまり、“運命”とは、元々「ある方向に定められた未来」だったのです。

豆知識専門家
豆知識専門家

「Destiny」って、なんかロマンチックな響きだけど、語源はちょっと違うんだよね。

生徒
生徒

え、どう違うの?「運命=ドラマチックな出会い」みたいな印象だったけど?

豆知識専門家
豆知識専門家

元はラテン語の「destinare」って言葉で、「縛る」とか「固定する」って意味なんだ。

生徒
生徒

それって…なんか自由意志がなさそうで、ちょっと怖い感じもするね。

豆知識専門家
豆知識専門家

そう、だからこそ「透明な糸」っていう表現が効いてるの。
見えないけど確かにある“しばり”がふたりを引き寄せてるっていう、静かだけど強い力がこの歌詞にはあるんだよね。

「誰かの横で笑うなんて許せない」:選べない“Destiny”への嫉妬と逆襲

このフレーズは、「運命が他人と君を繋げてしまった」という絶望の表現にも見えます。
そして、それを「許せない」と言い切る強さが印象的です。

「Destiny」の語源「destinare」には、もう一つの意味として「目的地を定める」という用法もあります。
つまり、“誰かと結ばれる”というのも、定められた目的地だったと考えれば、これは“自分以外の誰かが君の運命だと決まっている”ことへの怒りにもなり得ます。

豆知識専門家
豆知識専門家

「許せないや」っていう言葉、強烈だけど、背景に“運命に対する怒り”がある気がする。

生徒
生徒

それって、運命そのものを憎んでるってこと?

豆知識専門家
豆知識専門家

近いかも。だって「Destiny」って「行き先を定める」って意味があるでしょ?つまり、自分の意志とは無関係に決まってる未来に反発してるわけ。

生徒
生徒

なるほど…じゃあ、この歌詞って「運命に逆らってでも手に入れたい愛」ってこと?

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。その逆らい方に、この主人公の“本気度”が見えるよね。

「僕じゃダメかな」:“選ばれぬ者”の苦しみとDestinyの二面性

「好きなんだよ 怖いくらい ねえ 僕じゃダメかな」
この問いかけには、強烈な“自己否定”と“願望”が同居しています。
運命が“君”を誰かに導いてしまったなら、自分は「選ばれなかった存在」なのか? そう感じる苦しみが滲んでいます。

ここでもう一度、「Destiny」の語源に立ち返りましょう。
「destinare」が意味する“固定された未来”という視点からすれば、自分が“運命の相手ではなかった”ことに絶望するのも当然かもしれません。

しかし、Destinyには“引き合う力”というポジティブな側面も含まれています。
透明な糸はまだ“変わっていく”途中なのです。
この二重性こそが、この曲に漂う切なさの正体なのではないでしょうか。

豆知識専門家
豆知識専門家

この「僕じゃダメかな」って、個人的に一番刺さるんだよね…。

生徒
生徒

なんか、報われない感じがして切ないよね。

豆知識専門家
豆知識専門家

でも実は「Destiny」って、決められた運命だけじゃなくて、“変わっていく運命”って意味合いもあるんだよ。

生徒
生徒

え、それってつまり…まだ希望があるってこと?

豆知識専門家
豆知識専門家

そう。だからこそ「引き合って 変わってく Destiny」って続いてる。この主人公は、運命を受け入れるんじゃなく、変えようとしてるんだよね。

この曲の最大の魅力は、「運命(Destiny)」という一見抗えないものに対して、“選び直すことができる”というメッセージが込められていることにあります。

「Destiny」という語は、本来「定められたもの」を意味します。
しかしこの曲の中では、その“定め”に対して葛藤し、怒り、抗い、最後には“変えていく”姿勢が描かれています。

歌詞中に繰り返される「引き合って」「奪い去りたい」という言葉は、まさに「運命は決まってなどいない」という叫びです。
そして、「透明な糸」という繊細な表現に、この想いの尊さと儚さが込められているのです。

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